刀のメンテナンス

刀のメンテナンス
~渓流詩人さんのブログから~
http://blog.goo.ne.jp/kelu-cafe/e/39a5d111e4f01336c38cd46030518cec

今回の記事も大変勉強になる内容ですので、是非ご一読ください。

尚、渓流詩人さんの記事に私なりの補足を加えさせていただきますと、経木を鯉口内部(はばき袋)に貼る場合は、必ずしも棟方とは限定せず、刃方も減っているようであれば刃方にも貼ると言った、臨機応変な対処が好ましいです。
どういう事かといいますと、刃方も減っているのに棟方ばかりに経木を貼ると、鞘と柄に段差が出来てしまい、見栄えも悪いばかりか、減った刃方に負担をかけてしまうのです。
渓流詩人さんのように上手な居合をされる方は、専ら棟方のみが磨耗するので棟方のみに経木を貼られていますが、下手な人の居合は刃方をよく減らすので、経木貼りには上下のバランスを見る注意が必要です。
文面だけでは解り辛いかもしれませんので、以下に掲げます拙い手書きの図解を御参照ください。

経木貼りの注意点

また、素人ならまだしも、居合を嗜む人に多いのが、経木をはばき袋の表裏に貼ってしまう無知な修理です。これは絶対にしてはいけません。ははばきは上下(もっと厳密に言うと四つ乃至五つの角)で鞘に納まっています。それなのにはばき袋の表裏側に経木を貼ると、鞘の合わせ目に大きな負担がかかり、糊付け面がパックリと開いてしまったり、白鞘の場合ですと、それが原因で糊付け部分から真っ二つに割れてしまいます。

自分でメンテナンスが出来ない人は、しかるべき職人に任せて修理してもらってください。
くれぐれも素人や無知な人は、いきなり刀のメンテナンス作業は行わないことです。正しい知識と技術を持った人からちゃんと教わって修理のいろはを覚えましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です