居合を生業にする

居合術の教授だけで生計を立てたい。
常々ブログで書いていますが、なかなかそれが実現できない。
単に金儲けとして居合を教授するなら、様々な手法があるのでしょうが、商才がない上に純粋に居合を研鑽したいと言う思いが、商売上手にさせないようです。

現在、兵庫の本部、大阪の豊中、東京、北京、シアトルに稽古場を構える修心流ですが、皆様がご想像するほど月謝収入があるわけではありません。
入門希望者はいつでも受け入れていますが、積極的に募集をかけてはいません。なにぶん事務局等が無く、全て私一人で運営しているため、忙しくて広報活動には勤しめないという悲しい現実であり、居合教授の場を広げれば広げる程生活は苦しくなっているのが現状なのです。

例えば東京道場へ直伝指導に行くと、新幹線等の交通費や稽古場賃料を差し引くと、手元残るのは僅かです。
しかし、熱心に私の居合技術を求め、稽古場に顔を出してくれる門弟達を見ると、出来うる限りのことをしてあげたい気持ちに駆られ、少しでも腕が上達するよう包み隠さず真摯に指導に当たります。そしてできなかったことが出来るようになった瞬間に門弟達が見せる笑顔が、私の苦労と疲れをも吹き飛ばしてくれるのです。
これは東京道場だけでなく、各稽古場に集まる門弟達に対しても同じです。

何かを生業にするというのは、需要と供給のバランスが大きく影響します。

例えばダイエットに関するパーソナルトレーナーの料金を見てください。有名なトレーナーを雇うと、その対価は数万円と高額です。
それでもその高額な代金を支払う人がたくさんいます。
ところが今日本の治安が悪く、腰に刀を帯びて歩くのが当たり前の時代であったならどうでしょうか?
ダイエットより、まずは我が身を守らなくては! と言う状況にあると、僕をはじめ古武術の師範達がパーソナルトレーナーとして求められることでしょう。

居合で飯が食えないということは、それだけ平和だと言うこと。平和だからボケて自称宗家も現れるし、系譜捏造の胡散臭い流派も台頭する。
まぁ、平和が一番なのでこれはこれでいいのかもしれません。

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