友光

友光
友光
– Tomomitsu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/716/00.html

杢目肌よく練れて肌立って淡く映り立ち、焼刃は匂口明るく冴えて潤み、金筋や小足が見られ、帽子は表裏共に直ぐに掃き掛けて火炎風に短く返り、沸筋食い下がる。

大きく磨り上げられて折り返し銘とされるも、更に磨り上げられたために折り返し部分は今は無く、額銘のようになっており、棟には切り込み傷が4箇所確認できます。

日本美術刀剣保存協会の極めでは、国不明。時代を大きく室町とされていますが、私見では室町前期~中期と言ったところでしょうか。
銘が損なわれてしまうことを惜しんで折り返し銘にしている点からも、大切に伝えられてきた様子が窺える一刀です。
※本刀は委託品です。

裸身重量597グラム。

源秀永於日出造之 明治二年八月吉日 ~三日月宗近を彷彿とさせる打除見事な名薙刀~

源秀永於日出造之 明治二年八月吉日 ~三日月宗近を彷彿とさせる打除見事な名薙刀~
源秀永於日出造之 明治二年八月吉日
– Minamoto no Hidenaga Hijinioite korewotsukuru-
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/028/00.html

天保十年十二月二十二日に豊後国海部郡臼杵に生まれる。幼少より叔父延竜子長秀に随して刀匠の業を学び諸国を遍歴し、肥前忠吉・肥後延寿・大村重秀・薩州正良・武州信秀・久留米信秀・筑前信國等々鍛錬の術を講究した刀工。号は一心子。安政六年頃より豊後国日出に住し、慶応元年日出藩木下飛騨守のお抱え工となりました。
※日出藩は豊後国速見郡に存在した藩で、反ソは豊臣秀吉の正室高台院の兄、木下家定の三男であった木下延俊。

この薙刀は明治二年、秀永28歳時に鍛え上げた作品です。小板目肌が良く練れて詰むも少しく肌立ち、地景入り、明るく冴えた互ノ目乱れは、刃中に足や砂流を随所に見せ、刃縁は地鉄に絡み、三日月形の打除風の刃を連ね、一際太い金筋を交える等、出来頗る良く、覇気に満ちています。
表の物打辺りの鎬地に鍛えの筋が一本見られる以外は、他に特筆すべき疵欠点も無く、詰められることなく製作時の姿をそのまま残す体配は、中心が長大で迫力満点。

現状、古研ぎながらもしっかりと地刃を観賞でき、保存状態良好ですが、出来が良い薙刀だけに、更に良い研磨を施し、存分に秀永の地刃を堪能頂きたい逸品です。

裸身重量786グラム。

刀心 ~町井勲プロデュースの武用刀~

刀心 ~町井勲プロデュースの武用刀~
刀心
– Toushin –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/715/00.html

畳表を斬るだけだから安い刀でいい。
斬るだけだから安い研ぎでいい。
日頃からそのような声をよく聞かされます…
お客様にはそう言った考えを根本から改めて頂きたく思います。
走ればいいから。そんな軽い気持ちで激安の中古車を買うと、あちこち修理しなければならない箇所が頻繁に出てきて、かえって高くつくものです。
これは武用に用いる刀にも言えること。長年居合を研鑽してきましたが、居合や抜刀を嗜む方の殆どが武用刀の選び方を御存知在りません。
床の間飾りの観賞用ならいざ知らず、実用刀こそ吟味が必要!! 刀身の曲がりや捩れ、柄に捩れはないか? 柄に対して刀身が真っ直ぐに入っているか? 研磨は表裏肉置が同じか? このように精査すべき点が多々あります。
百均のカッターと有名メーカーのカッターとでは、切れ味に大きな差があるように、試斬稽古に使う刀だからこそ、しっかりとした下地研磨が必要です。

刀心店主 町井勲がプロデュースする武用刀『刀心』は、町井勲と藤安将平監修の下、上記の厳しい条件をクリアした刀です。
粘りある地鉄、刃毀れしにくい強靭な刃。まさに武術修業者が探し求める理想の刀です。
製作にはかなりのコストがかかっていますが、模擬刀の拵を転用し、居合用研磨を施すことで廉価での御提供を叶えることができました。
居合、試斬抜刀用の刀をお探しの方、一生涯使っていただける武用刀『刀心』は、トータル的に見て頂くと確実に安い買い物だと実感頂けますので、是非この機会に本物の吟味された最上の武用刀を御入手下さい。
精美な地鉄、ふわりと柔らかい感じで、匂口深く明るく冴えたこの刀、大業物です。

裸身重量692グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,003グラム。

源陸奥守大道 ~三品派の祖~

源陸奥守大道 ~三品派の祖~
源陸奥守大道
– Minamoto no Mutsunokami Daido –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/714/00.html

室町末期から新刀期にかけて、美濃には大道を名のる鍛冶が数工居り、中でも陸奥守大道は有名で、経眼する年紀には天正2、4、13、18年があります。
また、三品派の祖として伊賀守金道、越後守金道、丹波守吉道、越中守正俊の四兄弟の父としても広く知られる大道は、関室屋兼在系の刀工と伝え、初銘を兼道と切り、はじめ関の地で鍛刀します。永禄12年、正親町天皇より「大」の字を賜り、「兼道」より「大道」と改めますが、その頃の銘文に「大兼道」「陸奥守大兼道」と切ったものがみられ、「陸奥守」も同時期に受領したものと推察されます。
美濃系鍛冶は不思議なことに、ある時期を境に一部の鍛冶を除いて名に“兼”の字を用いなくなります。例をあげますと“兼常”が“政常”へ、“兼房”は”氏房”へと改銘していることから、大道も大兼道から“兼”の字を略して“大道”に改めたものと推測されます。
その後は岐阜に移り、天正18年頃、堀川國広が関東へ下向の際、濃州岐阜の地で大道と合作した「濃州岐阜住大道 信濃守國広」と銘ある作品が遺されており、両者の交流を窺い知ることができます。
文禄2年頃になると、四人の子供とともに上洛し、その後は山城の地に定住して鍛刀し、三品派を誕生させます。

本作は、杢目肌良く練れて詰んで少しく肌立った精美な地鉄に、匂口明るく冴えた互ノ目丁子乱れを巧みに焼き上げた作品で、砂流が顕著に見られ、破綻無き地刃の出来は見事の一言に尽きます。
現状、地刃の観賞にさほど支障ない程度の薄錆がございます。

裸身重量726グラム。

備州長船祐定

備州長船祐定
備州長船祐定
– Bishu Osafune Sukesada –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/713/00.html

青味がかった杢目鍛えの地鉄に、腰開きの互ノ目を焼いた作品。元先の差が開いた優雅な姿に、延びごころの切先が鋭さを感じさせます。刃中も働き豊かで、葉入り、砂流が顕著に見られます。
この時代の刃長二尺前後の短めの打刀は、甲冑を身に纏った状態での帯刀を考慮して鍛えられたもので、動きに制限が強いられる甲冑姿であっても、容易に抜刀ができるように配慮されています。

附属する拵には美光在銘の唐人図縁頭と、若芝在銘の手の込んだ金具が用いられており、表情豊かな唐人や遠景を望む鐔の構図など、金具だけでも存分にお楽しみ頂ける逸品です。必ずやお気に召していただけるでしょう。
現在附属している鞘はこの刀のために誂えられた鞘ではないため、刀身より鞘の方が10センチ程長いです。余力ある方は是非この刀のための鞘を御新調下さい。

裸身重量597グラム。  拵に納めて鞘を払った重量860グラム。

無銘 ~拵・白鞘・継木付き~

無銘 ~拵・白鞘・継木付き~
無銘
– Mumei –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/712/00.html

小板目肌に厚く地沸付き、間延びした互ノ目乱れを焼いた作品。刃縁よく沸付き、地に毀れて地沸を成しています。
手持ちバランスが非常に良く、片手操作の居合稽古に最適。
附属する拵の鞘は、鯉口下に割れ補修有り。現在はその糊付けが弱まり僅かに浮いた状態ですので、居合稽古にお使いになられる際には、栗形下迄凧糸を巻くか、藤や鮫を巻くなどして補修されると良いでしょう。
尚、当店にて補修ご希望の方は、藤巻きで1万円。鮫巻きで2万円よりお引き受け致しますのでお気軽にお申し付け下さい。
扱い易いこの刀、必ずやお客様の良き居合稽古のパートナーとなること間違いなし!! 白鞘が附属しているのも好ましい一刀です。

裸身重量634グラム。  拵に納めて鞘を払った重量865グラム。

Panasonic shaver with Isao Machii

パナソニック ラムダッシュ動画、ショートバージョンのご紹介です。

Panasonic ラムダッシュ with 町井勲

パナソニック ラムダッシュ
パナソニックのラムダッシュが凄い!!
パナソニックの新たな試み!!!

無銘(金房) ~大切先の豪壮な一刀~

無銘(金房) ~大切先の豪壮な一刀~
無銘(金房)
– Mumei(Kanabou) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/393/00.html

金房一派は大和国にて栄えた手掻末葉の刀工群で、南都宝蔵院の僧兵に数多の刀剣を鍛え、兵衛尉政次や隼人丞正實らが著名。十文字槍で有名な宝蔵院流槍術の始祖、覚禅房胤栄の槍も金房一派の刀工の手により鍛えられました。
現存する作品は、刀や槍、薙刀と言ったものが多く、短刀や小脇指の類は少なく、作風としては元先の幅差が少ない頑強なる造り込みが多く、利刀としても優れていたため、武将達からも厚い支持を得ていたようです。

この脇指は、元先の幅差が少なく、大きく切先が延びた豪壮な造り込みで、見る者を惹きつけてやまず、板目に杢目、流れ柾を交えた地鉄が肌立ち、匂口明るく冴えた乱れ刃には、砂流や金筋が見られ、刃縁よく沸がついた覇気に満ちた作品。
附属する拵は魚子塗りで傷み少なく、保存状態良好。小柄が失われていることが惜しまれますが、金着せの切羽は江戸期からのオリジナルで大変貴重。由緒ある上士の家に伝わっていたことが窺い知れます。

現状でも地刃の観賞に支障はありませんが、出来が良いだけに上研磨を施し、本刀が持つ美術価値を存分にお楽しみ頂きたい一刀です。

裸身重量475グラム。  拵に納めて鞘を払った重量697グラム。