相模守藤原泰幸 ~尾張関を代表する名工の豪壮な一刀~

相模守藤原泰幸 ~尾張関を代表する名工の豪壮な一刀~
相模守藤原泰幸
– Sagaminokami Fujiwara Yasuyuki –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/402/00.html

相模守藤原泰幸は初代能登守の子と伝えられ、名を新兵衛と言い、初代泰幸(能登守)と共に名古屋城下長島町に住して鎚を振るいました。
初代に比して銘鏨・茎鑢ともに深いことが特徴で、初代は中心尻が刃上がり栗尻であるのに対し、二代泰幸は剣形となります。
尾張は美濃と隣接する土地柄から、美濃刀工の移住が多く、それら尾張で活躍した美濃鍛冶の作品を尾張関と称します。中でも政常、氏房、信高、泰幸が有名で、美濃本国とやや趣を異にする独自の作品を残しており、がっしりとした強い姿のものが多く見られます。

杢目肌良く練れて詰み、刃縁柾がかり、地沸付いた地鉄に刃縁大粒の沸がついた直刃を焼き、小足が入る。元幅がうんと広く、元先の差が開いた造り込みは、見た目より手持ち軽く、扱い易さを感じさせる出来口です。

店主 町井勲からの一言。
指裏物打より下の刃縁に小さな鍛え筋とフクレがありますが、それ故に尾張新刀を代表する泰幸の剛刀を御手頃な価格でお求め頂けるチャンスです。尾張士(さむらい)の武辺の心意気を感じさせる一刀。是非この機会にお求め下さい。
※この脇指は委託品です。

裸身重量591グラム。

肥後守國康 ~華やかなる拳形丁子~

肥後守國康 ~華やかなる拳形丁子~
肥後守國康
– Higonokami Kuniyasu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/401/00.html

肥後守國康は名を小林源左衛門と称し、摂津国で活躍した初代河内守國助の三男で、兄弟に二代河内守國助(中河内)、武蔵守国次、伊勢守国輝などの名工達を抱えた名家出身の刀工です。
作風は二代國助に酷似しており、國助に比して作品が少ない点から察するに、兄國助の代作を多く務めたものと推測されます。

この脇指は小板目肌が良く練れて地沸つき、地景入り、二代國助然とした拳形丁子を交えた覇気溢れる乱れ出来で、刃縁には繊細なる砂流が随所にかかり、足よく入り、一切の破綻が無い、國康傑出の出来口を誇る作品です。

店主 町井勲からの一言。
地刃共に完璧な國康の名脇指です。見た目の華やかさのみならず、大業物としてもその名を轟かせる大阪新刀の巨匠の作品を、是非この機会に御入手下さい。重刀も狙えそうな見事な出来だけに、もっと高値をつけたい名品です。

裸身重量606グラム。

加州住兼則作 貞享二年二月吉日 ~大業物~

加州住兼則作 貞享二年二月吉日
加州住兼則作 貞享二年二月吉日
– Kashu ju Kanenori saku –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/400/00.html

加州兼則は美濃を本国とする刀工。美濃の刀鍛冶は優れた作刀技術を買われ、古刀末期から新刀初期に諸国の城下町へ移住し、兼則同銘工は上杉氏の越後国春日山、朝倉氏の越前国一乗谷、越前松平氏の福居地、越中富山、尾張名古屋、信州など近隣諸国へ展開しました。

この脇差は志津三郎兼氏の流れを汲む炭宮派作之丞兼則の作で、江戸初期の寛永頃、金沢城下に移り住んで鎚を振るい、その刃味鋭く、大業物としてその名を馳せた名工で、地鉄は小板目が良く練れて詰んで細かな地沸が付き、小足頻りに入った中直刃を巧みに焼き上げた作品。

店主 町井勲からの一言。
刀剣趣味人憧れの大業物! 年紀入り在銘の加州兼則のご紹介です。精美な地鉄が見事な一刀で、現状では古研ぎのため、ヒケなどが目だってみすぼらしく感じられるやも知れませんが、地刃の観賞は可能な状態です。大業物の出来を存分にご堪能頂きたく、期間中にお求め頂きました方には、美術観賞用上研磨を施してお納めさせて頂きます。

裸身重量533グラム。

菊紋 和泉(以下切)(和泉守来金道)

菊紋 和泉(以下切)(和泉守来金道)
菊紋 和泉(以下切)(和泉守来金道)
– Izuminokami Rai Kindou(Kinmichi) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/398/00.html

初代和泉守来金道は、美濃兼道の次男で、文禄二年(1593年)に父兼道と三人の兄弟(伊賀守金道、丹波守吉道、越中守正俊)と共に上京しました。
同じ三品派の刀工である近江守久道家とは深い血縁関係にあり、初代久道は二代来金道の門で兄弟々子でもある三代来金道の次男を養子に迎えて二代久道を継がせ、今度は逆に二代久道の長男が、二代久道の実兄である四代来金道の養子となり五代来金道を継いでいます。その為、初代から三代までの久道家と三代から六代までの来金道家の合作刀が比較的見られます。
※三品派は、志津三郎兼氏の子孫である兼道(初代陸奥守大道)を祖とし、兼道の子である伊賀守金道、来金道、丹波守吉道、越中守正俊の四兄弟を中心とする一派。

この脇指は二代越後守来金道の子である三代和泉守来金道の作で、彼の子に四代和泉守来金道と二代近江守久道がいます。
身幅広く、重ね厚めの力強い姿で、緻密に練られて詰んだ小板目肌が美しく、処々柾がかり、地景よく入り、地沸つき、刃文は湾れ調子の互ノ目乱れで匂口明るく、地刃共に冴えた作品で、磨り上げられていることが惜しまれます。

裸身重量552グラム。

文珠

文珠
無銘(文珠)
– Mumei(Monju) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/397/00.html

文珠とは江戸初期頃に活躍した紀伊の大和手掻系の刀工一派。初代の手掻包永は、般若の文殊菩薩の剣を鍛えた功により文殊四郎の名を与えられ、それ以降、手掻派は文殊姓を名乗り、本家は代々文殊四郎を襲名したと言われています。
同派からは南紀重國も排出しており、新刀然たる派手な刃文がもてはやされたこの時代に於いて、文珠派は大和伝を墨守した古雅な作品を数多く遺しています。

この脇指は杢目に柾がまじった地鉄が良く練れて少しく肌立ち、地沸付いて地景入り、匂口は明るく冴え、湯走や打除風の刃を交えた大和伝に、時世の流行に沿った相州伝を加味した作品で、物打辺りに見られる大互ノ目は南紀重國を思わせる出来口を示しています。

附属する拵は黒蝋鞘が色褪せて焦茶色になっている点から、鞘は江戸中期を下らない古い拵であることが窺がえます。切羽の一枚に至るまですり替えられることなく、小柄も失われずに装着されており、拵製作当時の様相をそのままに伝えていることは稀有であり大変貴重。柄糸が経年により風化の状態にありましたので、当店にて同質同色の撮み巻きを施しました。
総体に赤銅の黒と黄金色を基調とした絢爛豪華な金具を用いたこの脇指を、腰に帯びていたのは相当なる上士であったことでしょう。本刀を手に歴史浪漫をご堪能下さい。

店主 町井勲の一言。
上述の通り内外共に貴重且つ価値ある逸品です。旧家からのうぶ買い付け品だからこその歴史ある拵。今後もうぶの姿を後世に遺していくためにも、御購入後は保存刀装鑑定を受審され、内外共に大切に伝来させて頂きたい一刀です。

裸身重量387グラム。  拵に納めて鞘を払った重量579グラム。

スターウォーズは…

スターウォーズは宇宙規模の…
昨日、三男と四男がスターウォーズを見ながらこんなことを語っていた。

三男「ルークとダースベーダーって父子やん」

四男「そうやなぁ」

三男「ってことは、スターウォーズって、宇宙規模の親子喧嘩やろ。」

四男「そんな親子喧嘩に巻き込まれる人はたまったもんじゃないな。」

宇宙規模の親子喧嘩…
その発想は私にはありませんでした(笑

高田河内守源本行作 享保十歳八月日 ~綾杉肌見事~

高田河内守源本行作 享保十歳八月日 ~綾杉肌見事~
高田河内守源本行作 享保十歳八月日
– Takada Kawachinokami Minamoto no Motoyuki saku –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/396/00.html

本国豊後。初銘を行春、のち行平と改め、紀行平の裔と称す。延宝中唐津に移り、のち武蔵江戸に来て麻布、鷹番に住し、また相模にて綱廣に師事し、再度唐津に住しました。 本阿弥家より本の一字を受けて本行と改名し、老後は豊後太郎と唱え、銘文の「本」の字を松葉の如く崩して切ったことから、世に松葉本行として名高い業物刀工です。

店主 町井勲からの一言。
この脇指は綾杉肌が良く練れて、刃縁は地鉄に絡んで様々な様相を見せ、働き豊かで飽きを感じさせません。一見単調な広直刃に見えるも、仔細に見るとその変化に驚かされる出来良い作品です。
現状でも地刃の観賞はできますが、厳しい眼で鑑て言いますと、研ぎの下地も仕上げもイマイチ。掲載しております拡大写真で斑点状または地鉄が荒れて見えるのは、前研磨者が手を抜き、肉眼では目立たない小錆を残したまま研磨しているためです。これでは本脇指が持つ美術価値をじゅうぶんにお楽しみ頂くことができません。最高の状態をお楽しみ頂きたく、また、理想的な状態で後世に遺したいと言う思いから、上記期間中にお求め下さった方には、美術観賞用上研磨を当店にて負担致します! 大変お得なこのキャンペーン期間中に是非本刀をお求め下さい。

裸身重量447グラム。

松葉本行の一文字写し最高傑作

松葉本行の一文字写し最高傑作
無銘(松葉本行)
– Mumei(Matsuba Motoyuki) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/395/00.html

本国豊後。初銘を行春、のち行平と改め、紀行平の裔と称す。延宝中唐津に移り、のち武蔵江戸に来て麻布、鷹番に住し、また相模にて綱廣に師事し、再度唐津に住しました。 本阿弥家より本の一字を受けて本行と改名し、老後は豊後太郎と唱え、銘文の「本」の字を松葉の如く崩して切ったことから、世に松葉本行として名高い業物刀工です。

この脇指は一文字を写した本行の傑作で、これ程までに出来が良いにもかかわらず、無銘としたのは、家柄の誇示が常であった侍の世に於いて、一文字の刀剣を必要とした名のある士からの特別な註文によるものと推測されます。
刀剣を純然たる美術鑑賞品とする現代に於いては、ただただ銘切られなかったことのみが惜しまれる逸品です。
附属する時代物の金着二重はばきを見ても、いかにこの脇指が大切に伝来してきたかを窺い知ることができます。

店主 町井勲からの一言。
一文字写し、丁子刃を得意とした石堂派を彷彿とさせる松葉本行渾身の作。重花丁子を巧みに焼き上げており、本行の技量の高さをまじまじと見せてくれる名作です。
現状でも地刃の観賞はできますが、厳しい眼で鑑て言いますと、研ぎの下地も仕上げもイマイチ。掲載しております拡大写真でも仔細にご覧頂きますとお判り頂けますように、技術拙い研師によって、横手下を無駄に減らされているため、全体のシルエットが損なわれています。
元の方からムラをとりつつ、しっかりとした下地を整え、石を効かせて地刃を引き立たせれば、更に本刀の美術価値が高まること間違いございません。本行最高傑作のこの脇指が持つ美術価値をじゅうぶんにお楽しみ頂くべく、また、最高の状態で状態で後世に遺したいと言う思いから、上記期間中にお求め下さった方には、美術観賞用上研磨を当店にて負担致します! 大変お得なこのキャンペーン期間中に是非この本行傑作刀をお求め下さい

裸身重量451グラム。

勢州住國安作 ~現存作品少ない三重県の刀工~

勢州住國安作 ~現存作品少ない三重県の刀工~
勢州住國安作
– Seshu ju Kuniyasu saku –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/394/00.html

矢ケ崎清一氏著『三重県の刀工』によると、伊勢の国、度会郡山田に住して鎚を振るった室町末期の刀工とあり、研究品と記載されています。資料乏しく研究が進んでいないため、本工國安についての詳細は不明であり、地元愛刀家による今後の調査研究が期待されます。
現存する作品が少ないため大変貴重な脇指であり、今後の國安研究資料としても価値高い一刀と言えるでしょう。

三ツ棟の平造り。板目肌柾流れの地鉄に大粒の荒沸を交えた相伝風の出来口で、刃中様々な変化に富んだ覇気溢れる一刀です。

店主 町井勲からの一言。
乱れっぷり、沸き立つような沸の粒など、総じて見所が多い出来良い一刀で、附属する赤銅着せの時代ある二重はばきからも、大切に扱われてきた様子を窺い知ることができる逸品ですが、現在の研磨では本脇指が持つ美術価値を十二分に引き出せていません。現存する作品数が極めて少ない刀工の作だけに、三重県の郷土刀研究をなさっている方に御所時頂き、当店にてしっかりと石を効かせた美術鑑賞用上研磨を是非とも施して頂き、末永く後世に伝え遺して頂きたく思います。

裸身重量275グラム。

大和則長作 ~うぶ長寸の古刀~

大和則長作 ~うぶ長寸の古刀~
大和則長作
– Yamato Norinaga saku –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/717/00.html

元より上から反り始めた優雅な姿で棟は丸棟。延びた切先が優しさの中に厳つさを感じさせ、板目肌柾流れ、地景入った地鉄に、匂口明るい互ノ目乱れを焼き、刃縁は柾目に沿って砂流が随所にかかり、互ノ目足も盛んに見られます。

残念ながら則長銘に関しては首肯できないと思われますので、出来が良いうぶ無銘の古刀としてお求め下さい。
美術価値じゅうぶんな一刀ですので、銘を消して無銘にすれば、保存刀剣指定を間違いなく受けることができます。お客様の手で出世させ、後世に大切に伝え遺してあげてください。
士(さむらい)の時代には本歌大和則長として大切に伝来されてきたことが、躍動感溢れる鳥を彫刻した銀着せはばきからも窺い知ることができます。
銘消し等の諸工作、内容変更に伴う登録作業の代行もお気軽に御相談下さい。
※本刀は委託品です。

裸身重量858グラム。