無銘(伝氏房) ~大名登録初期の一刀~

無銘(伝氏房)

無銘(伝氏房)
– Mumei –
 
杢目肌良く練れて少しく肌立ち、刃方棟方柾がかる。刃文は湾れ調子に互ノ目を焼き、匂口は明るく、延びた切先が鋭さを感じさせる一刀です。
作風から見て、美濃系鍛冶、敢えて個銘を挙げるなら氏房等で極めが付くのではないでしょうか。
附属する拵は数寄者が昭和辺りに製作させたものと思われますが、非常に良く纏められ、鞘の青貝は高価とされる青色が強い物がふんだんに使われた高級品です。
昭和26年3月の大名登録初期の登録です。大大名またはその家老クラスの上士が所持し、大切に伝来してきた様子が窺える逸品。保存刀剣鑑定を是非御受審下さい。
 
裸身重量728グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1074グラム。

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