紀伊國治光作 平成八年二月日 ~替鞘付き~

紀伊國治光作 平成八年二月日
紀伊國治光作 平成八年二月日
– Kii no kuni Harumitsu –
 
本名、大川治。和歌山県新宮市在住。河内國平に師事。野鍛冶としても有名で、和歌山県の名匠に指定されています。 鎌倉中期の太刀に私淑しているようで、切先が詰まった所謂猪首切先の作品を多く見かけられます。
 
この刀は杢目肌よく練れて詰んだ精美な地鉄に、匂口明るく直刃を焼き上げた作品で、刃中の刃縁に並行した長い金筋が入り、それが先で長い稲妻の如く乱れ、表裏共に直ぐに先丸く返る。
 
現状では物打辺り一部軽く刃引きされている個所があるため、斬り稽古にお使いになられる場合は寝刃合わせされることをお奨め致します。
※切先先端が極僅かに欠けています。寝刃合わせは切先先端修復も含め、3万円(税別)にて承ります。
 
黒石目塗鞘を当店にて新たにご用意致しました。元々附属していた黒蝋塗鞘をお付け致しますので、居合稽古時の替鞘としてご活用下さい。尚、元鞘の鯉口から栗形迄は、前所有者によって凧糸が巻かれていますが、鞘が割れたものを修理したわけではなく、鞘割れ防止のために巻いたものです。
 
裸身重量751グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1027グラム。

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