軍刀外装入りの刀の発送時に行って欲しいこと ~刀剣を守るために是非覚えて下さい~

香港にお住まいのお客様が軍刀拵入りの御刀を御購入下さいました。

本日、輸出監査証明が文化庁から届いたので、早速梱包して発送するわけですが…

皆さんにも是非、海外に刀剣を輸出することがあった時には行って頂きたいことがございます。

それは…

 

登録証のコピーを添えて送ること

 

です。

特に軍刀拵に納められた刀の場合は絶対にコピーを添えて頂き、先方にはそのコピーを大切に刀と共に保管するように伝えて頂きたいのです。

と言いますのも、海外に送った刀が、研磨や修理のために再び日本に戻ってくることがあるのですが、その時に軍刀拵に納められた刀の場合、無知な登録審査員によって

 

登録不可

 

とされるのを防ぐためなのです。

特に今回発送します御刀は、

軍刀拵

兼秀

写真でもお判り頂けるかと思いますが、茎に星の刻印、裏に名の刻印が打ってあります。

古式鍛錬法で鍛えられた俗に本鍛錬刀と呼ばれる刀でも、工廠刻印を茎に打つことがあるのですが、刻印がある刀は無鍛錬刀だと思い込んでいる不勉強且つ無知な審査員は、これらの真面目な刀に対して容赦無く

 

登録不可

 

と審査時にしてしまうのです。

そうなりますと日本には持ち込めません。最悪の場合はばき元から15センチのところで切断しなければ輸入できないという悲しい結果を招いてしまいます。

そこで本日皆様に御紹介するのが「登録証のコピーを添える」と言う行為なのです。

これがあれば余程偏屈で心無い審査員が担当しない限り、登録不可とされかけても、こうして以前は登録されていた刀であると審査員に堂々と意見を言えるわけです。

 

海外に刀を売りっぱなし

海外に刀を送りっぱなし

 

ではなく、その後の刀のことも考え、送り出した刀剣達が、いつでも里帰りできるようにしてあげてください。

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