無銘 (伝兼延)
– Mumei(Den Kanenobu) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1136/00.html
兼延は直江派の刀工で、志賀に住したことから志賀関とも山田関とも呼称されます。
志賀、及び山田は現在の名古屋市北区の志賀町とその北辺の山田町で、かつての西春日井郡山田荘であるという。
この派には兼延をはじめ、国次、延次などがいるが、最も多くの作品を残しているのが兼延で、まま延次の作も経眼され、兼延は明応三年紀のものが最も古い作例としてみられ、銘鑑に拠れば、以後室町最末期まで数代続いたようです。
この刀は元先の差さ開いた優雅な姿に、延びごころの切先が鋭さを感じさせ、茎はこの時代に流行った片手打と呼ばれる短めのものとなっており、地鉄は杢目が良く練れて肌立ち、柾がかったところも見られ、所々に黒味がかった鉄が見られます。
刃文は匂口明るく、直刃調に節立つように互ノ目や尖り互ノ目を交え、足入り、砂流がかる。 柄の損傷が著しかったため、当店にて気が利いた現代金具を用いて柄を新調致しました。
鞘は江戸時代のままですが、当たり、凹み等が殆どみられない極めて良い状態で、鞘を払って構えてみると、その手持ちバランスの良さに驚かされます。
まさに片手で扱うに相応しく、片手打と呼ばれる由縁に首肯できる一刀です。
裸身重量559グラム。 拵に納めて鞘を払った重量781グラム。 各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。