無銘(肥前行廣)

無銘(肥前行廣)
– Mumei(Hizen Yukihiro) –
 
 
初代忠吉の孫にあたり、河内大掾正廣の弟として知られる初代行廣は、寛文三年に出羽守を受領し、石堂一派から備前伝も学んだ上作刀工です。自らを「肥前一文字」と称し、銘の上に「一」の字を切ることは有名で、その作柄も忠吉風のものから一文字のような丁子刃まで多彩です。その上、肥前刀としては稀な「オランダ鉄」の鍛法を学び、茎に「阿蘭陀鍛」と添え銘した刀も含め、現在1振が重要刀剣に指定されています。六代迄続く行廣ですが、その業前の差は歴然としており、清涼な地鉄は初代に敵わないと評されます。
 
この刀は非常によく鍛えられた一刀で、先幅も広めで帽子は延びごころ。地鉄は小板目良く練れて詰み地沸付いて精美で、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目丁子乱れ、刃中には砂流が顕著に見られ、大粒の沸が匂口を包み、如何にも日本刀といった迫力ある出来口を示しています。
白鞘の鞘書には長義として特別貴重刀剣認定書が交付されていた旨が記載されておりますが、現在の鑑定では上述の通り、肥前行廣に極め変えされており、長義極め時の特別貴重刀剣認定書は附属しておりません。
 
裸身重量662グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘(青江長次)

無銘(青江長次)
– Mumei(Aoe Nagatsugu) –
 
 
長次は備中青江派最後の刀工で、文和年紀及び応永年紀のものが遺されています。 長次の作風は穏やかな直刃、或いはは華やかな丁子乱れなどを焼き、南北朝前期の青江物とは異なって逆丁子にならない点に特色を示しています。
 
この刀は総体に錆に包まれたうぶ出し状態から、当店にて極上研磨、極上はばき、極上白鞘の諸工作を施し、特別保存刀剣鑑定までを受審したものです。
スラリとした優しい姿に鋭さを感じさせる延びた切先。地鉄は小板目杢交じりで良く練られ、判然と乱れ映りが立つ様はまさに見事の一言に尽きます。刃文は匂口は柔らかく繊細な小乱れを呈して足よく入り、砂流が見られるなど見所多く、美術鑑賞刀として申し分ない名刀です。重要刀剣審査を是非御受審下さい。
 
裸身重量599グラム。
 
 
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無銘(手掻)

無銘(手掻)
– Mumei(Tegai) –
 
 
手掻派は東大寺に所属した刀工集団で、東大寺西の正門、転害門の門前に居住していたことから、手掻と呼称されています。大和五派中最も規模が大きく繁栄し、且つ技量が安定している一派として知られ、手貝町、包永町などの地名を今に残しています。
手掻派の始祖は鎌倉時代中期の正応(1288)頃の包永で、名物『児手柏』(大正十二年の関東大震災で焼失)や岩崎家所蔵品の国宝、他に重要文化財6口が知られているものの、これらの指定品は磨り上げられて茎尻に二字銘が残されたものであります。
手掻派を代表する刀工としては、他に包吉、包清、包友、包利などがおり、正宗十哲の一人、兼氏(初銘包氏)も手掻派に属したといわれており、同派は南北朝期を経て室町時代まで続き、南北朝時代までの作品を『手掻』、應永以降室町時代の作品を『末手掻』と呼称し、大和五派の中で最も沸が強く、地鉄が冴えるのが特徴とされています。
 
この刀は磨り上げられるも、元先の差が開いた優雅な姿を留めた健全な作品で、地鉄は小板目肌杢交じり、良く練れて詰んで地景入って肌立ち、刃文は直刃調で小足、金筋入り、帽子は表裏共に直ぐに丸く上品に返っています。
当店にて最上研磨と最上白鞘の諸工作を行いました。研ぎ上がったばかりの地刃の冴えを存分にお楽しみ頂ける一刀です。磨り上げながらも元先の差が開いていることや、帽子の返りがやや下がっている点などを注視すれば、現在の保存刀剣鑑定では極めが変わる可能性がございますが、特筆すべき鍛錬疵は無く、美術鑑賞刀として申し分ありません。附属する銀はばきからも伝来の良さを窺うことができる優品です。
 
裸身重量692グラム。
 
 
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剣心将大作 令和二年十一月日

剣心将大作 令和二年十一月日
– Kenshin Masahiro –
 
 
居合稽古、刃筋確認試斬稽古用に適した一振です。 元先の差程好く開き、切先は延びごころ。直刃調に互ノ目を焼き上げ、刃中には足や葉が入り、小乱れ調となっています。
観賞用としてもお楽しみ頂ける研磨を施しておりますが、焼き入れの際、先の方で反りが強く出た部分の反りを伏せる工程に於いて、熱をかけ過ぎ、匂口が沈んでしまった箇所が現れてしまったため、お値段をいつもよりお安く御呈示さしあげる次第です。居合、試斬等の武用刀としてお使い頂く分には問題ございません。
お求め易い価格で御案内致しますこの機会に、店主町井勲監修による武用刀を是非御入手下さい。
 
裸身重量802グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,056グラム。
 
 
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情報提供求む!!

本日、静岡にお住まいのお客様から御刀を一振買取させていただきました。

登録証を見ると鉛筆書きで大小とあったものですから、慌ててお客様にお電話さし上げましたところ、脇指の方はおたからや静岡大橋西店にて昨年12月に売ってしまわれたとのことでした。

長年連れ添った大小拵が逸散してしまうことは、我が国の文化財保護の観点から見ても、非常に由々しき事態と思います。

脇指を売ってしまわれたお客様も、大小セットだったとは知らず… と後悔しきりです。

当然私もすぐにおたからやさんに問い合わせましたが、既に業者市場もしくはネットオークションで転売済みのようでした。

登録番号は連番で取得されていた場合岐阜県309或いは311かと思われます。昭和26年3月21日の登録です。

このブログをご覧の方でお心当たりがあられる方は、是非とも美術刀剣刀心へご一報下さいますようお願い致します。

白鞘と拵、継木があるようです。

携帯で撮影しました簡単な写真を添付致しますので、この拵の小と思しき脇指を購入された方、或いは他店で売りに出ているのを知っているという方は、情報のご提供を宜しくお願い致します。

※刀剣は刀剣専門業者にて売却されてください。複数刀剣を売却される場合は、できるだけ一店舗で売却なさってください。今回のように大小がばらされてしまうのは大きな損失且つ、売却されるお客様にとっても大きな買取査定の損失になります。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
小板目肌良く練れて詰み、映り立つ。刃文は直刃仕立てで所々に極僅かに小湾れを交える。
目釘穴の位置から鑑て、元は小太刀外装に納められていたものと推測され、後に目釘穴を上方に開け、打刀として用いられたのでしょう。
特段これと言った鍛錬疵も見られず、研ぎ上がりが楽しみな一刀です。研磨諸工作代を考慮したお求め易い価格で御案内致します。研磨後は是非とも保存刀剣鑑定を御受審下さい。
 
裸身重量465グラム。
 
 
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