賀州住兼若 寛永八年二月日
– Gashu ju Kanewaka –
元先の差が開き、切先延びごころ。地鉄は小板目肌柾流れて細かな地景入り、刃文は匂口沈んだ湾れに互ノ目を交え、帽子は表裏共に直ぐに大丸に返る。
はばき元から少し上がった所に一見大きな刃切のように見える箇所がありますが、刃切ではなく鍛錬による地鉄模様がたまたまこのように現れたものです。物打辺りに極小の刃毀れがあります。
※本刀はうぶ出し未鑑定刀です。
附属の拵は当時の軍刀の標準的な長さをゆうに超える全長約112.5センチと長大。戦後GHQによる刀狩りから守るため、囲炉裏の上に隠していたのであろう。全体に煤けているが鞘に凹み無く状態は良く、金具は全て22番の通し番号が打たれた完全なるオリジナル。これだけの長大な九八式軍刀拵はなかなかお目にかかれません。まさに軍装趣味人垂涎の珍品です。
裸身重量809グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,273グラム。
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