短刀 兼□ ~螺鈿細工の綺麗な合口拵入り~

短刀 兼□
兼□
– Kane□ –
 
二字目が目釘穴にかかっているため判読ができません。個銘極めに関しましては然るべき鑑定機関に委ねたい。地鉄は杢目肌よく練れて少しく肌立ち、刃文は焼き落とし風に焼き始め、小湾れ調子に互ノ目を焼き上げる。互ノ目は尖りごころで匂口明るく、微細な砂流かかり、帽子は地蔵風に丸く返る。
特筆すべき疵欠点もございませんので、化粧直しを施して特別同時審査を是非御受審下さい。
 
附属の拵は黒漆で牡丹塗りにし、そこにムラサキガイでしょうか、円形に螺鈿がなされた手が込んだ造りになっています。
※小柄櫃に破れが見られます。
 
裸身重量104グラム。  拵に納めて鞘を払った重量157グラム。

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