無銘(義光)

無銘(義光)
– Mumei(Yoshimitsu) –
 
 
長船義光は通説に景光の子、兼光の弟と言われている。現存作による上下限の年紀を見るに、鎌倉時代末期の元亨から南北朝期の貞治にわたり、凡そこの間四十年、兼光と活躍気をほぼ同じくしている。通常、兼光同様北朝年号を使用するが、興国六年(貞和元年)の短刀など南朝年号を用いたものも現存している点が注目される。彼の初期の作風は兼光風であり、南北朝期に入ったものは兼光に類似している。
 
この刀は、板目に杢が交じった鍛えに、地沸が微塵に厚く付き、地景が細かに入って、乱れ映りが立ち、刃文は小互ノ目に小丁子風の刃・尖り刃・小湾れなど交じり、総じて乱れが小模様となって小足入り、金筋がかかるなどの出来口を示している。鍛えは精微でありがら、野趣に富み、乱れは小模様となり、義光の特色がよく現れており、刃中や刃縁の働きが秀逸で、同工極めの優品と言えよう。
 
裸身重量685グラム。
 
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