無銘

無銘
– Mumei –
 
 
反り深目で元先の幅差開いて切先延びごころ。棟区より少し上から反り始める先反り姿で、バランスが良い。地鉄は杢目がよく練れて詰み、刃文は匂口明るく、湾れ調子に足入り、互ノ目や丁字が交じり、刃中には葉や砂流が見られ、帽子は直ぐに先丸く返る。
 
刀身根本から三分の一辺りの刃中に沈金錆があります。焼刃が高いので除去可能ではありますが、姿を優先するなら沈金錆は残したまま研磨されることをお薦め致します。時代を室町中期と表記しておりますが、もう少し時代が上がっても良いかもしれません。研磨する価値は充分にある一刀です。
 
裸身重量629グラム。
 
 
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