兼行作
– Kaneyuki –
兼行と名乗る古刀期の刀工数多存在するため、いずれの兼行かは然るべき鑑定機関に委ねたい。相当働いてきたようで身幅は狭くなっているものの、焼き幅と重ねはたっぷりとあるため、今尚短刀としての機能をしっかりと有している。
地鉄は杢目肌柾流れて地沸付き、刃文は互ノ目に丁字や飛焼を見せ、刃中砂流かかり特に指裏は地鉄に絡んで多様なる働きを見せ、実に見どころが多い。現状の研磨では力不足で本刀が持つ地刃の味を引き出せていないので、是非とも再研磨頂き迫力ある出来口をご堪能頂きたく思います。研磨のご相談はどうぞお気軽に。
裸身重量128グラム。