無銘
– Mumei –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1540/00.html
元先の幅差開いて中切先心持ち延びた美しい姿。小板目杢交じりよく練れて詰み、細かな地景入って地沸付き精美。刃文は匂口明るく冴えた湾れ調子の互ノ目を焼き上げ、表裏揃い、刃縁には小沸が豊かに付き、太い足入り、細かな砂流かかり、る。鋩子は直ぐに先丸く、横手の倍程焼き下げる。特筆すべき鍛錬疵無く、銘を切らなかったことが不思議な程完成度が高い。
附属の拵は柄にガタつきが無く、鐔鳴りは極僅か。素銅切羽はオリジナルで、鞘を払って構えてみると手元重心でバランスがとても良い。
お求め易い価格でご紹介致しますが、武用刀として用いるには勿体無い出来口ですので、白鞘を誂え、再研磨を施し、保存刀剣鑑定を御受審の上、美術鑑賞刀としてお楽しみ下さい。
裸身重量660グラム。 拵に納めて鞘を払った重量958グラム。