兼植(折返銘)

兼植(折返銘)

兼植(折返銘)
– Kanetane –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1544/00.html

兼植は本国美濃の関ですが、越前国の守護大名朝倉孝景に招かれ、越前国一乗谷(現在の福井県福井市)に移住しました。織田信長によって朝倉家が滅ぼされた後も、朝倉家に代わって越前国を治めた柴田勝家に仕え、数多の利刀を鍛え続けました。その斬れ味は歴代の兼植を通じ、いずれも大業物や良業物の評価を受けています。

この刀は大きく磨り上げられるも銘を折り返して残し、元先の幅差開いて切先延びた鋭い造り込み。地鉄は杢目肌よく練れて詰んで地沸付いて精美。刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、刃縁にはやや大粒の沸が盛んに付き、刃中には足が盛んに入って砂流かかり、金筋入る。帽子は表裏直ぐに先丸く返る。特筆すべき鍛錬疵無し。手元重心でバランスが良く、使い勝手の良さを感じさせます。はばきを見るに、元来は金または銀の着せがなされていたようで、伝来の良さを感じさせます。現状でも地刃の鑑賞には支障ありませんが、出来優れた一刀だけに、再研磨頂きまして特別保存刀剣鑑定を是非御受審頂きたく、お求め易い価格でご紹介する次第です。

裸身重量734グラム。

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