https://youtu.be/Spd5HM8s7w4
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右正眼に構え、水月(鳩尾)を見せて誘い、突いて来たところを小さく、一瞬にして捌いて裏小手を斬る。
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〒666-0004 兵庫県川西市荻原三丁目一番十六号
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右正眼に構え、水月(鳩尾)を見せて誘い、突いて来たところを小さく、一瞬にして捌いて裏小手を斬る。
昨年発見された明智光秀の愛刀「近景」。今回特別にテレビ初公開!▽世界が注目する刀鍛冶が作る、極上の刀剣▽室町時代から続く、砥ぎ師の本阿弥家。人間国宝が明かす「砥ぎの極意」▽時速840キロのテニスボールを切る居合の達人の、愛刀と真剣の技▽平安時代に作られた国宝の刀の鞘(さや)には、現存最古の猫の工芸!▽刀の鞘(さや)を作りあげる職人の競演▽草刈正雄邸には、刀剣男士・三日月宗近が!<File511>
抜刀道の達人を自称する藁斬り抜刀斎の動画から画像を抜き出して、現代の居合、抜刀を嗜む人の殆どに見られる悪い現象について語ってみましょう。
まずは以下に掲載する写真をご覧ください。上から順番に1~6とします。
赤くラインを引いたのが、藁斬り抜刀斎が斬ろうとしている角度です。
水色の線は藁斬り抜刀斎が振り下ろす刀とその角度を表しています。
1 振りかぶった時点で既に角度が全く異なっています。赤と青の線を見れば一目瞭然です。
2 斬り込む瞬間の刀の角度比較用写真。ここでも角度は全く合っていません。
3 緑の線は本来あるべき刀の角度ですが、刃筋が立っていないためにS字に刀身が撓っていることが解りますね。
4 巻畳表を裁断通過した刀の真横を青い線でなぞりました。刀に大きな負担がかかっていた、大きく刀が撓っているのが解りますね。
5 横向きに負荷をかけながら斬っているため、巻畳表は向かって右に傾いているのが、赤い線と比較すると解りますね。
6 円で囲った巻畳表の斬口を見て下さい。赤い線に平行ではなく、うねっているのが解りますね。
居合や抜刀(物斬り)を嗜まれる方の9割以上が、実は悪い例として今回挙げました、藁斬り抜刀斎と同じ斬り方をしています。刀が巻畳表を通過するのは一瞬のことなので、気付かない人が多いのです。
このようなことが起きる原因は??
物体を二つに両断することしか頭に無く、武術としての斬り方が全く出来ていない。敵を仮想できていないためです。
このような袈裟斬りをしてくる人の刀は、武術としての修練をしっかりと積んだ人ならかわすことも可能となります。どう言う意味で可能なのか? それは私の道場に学びに来られれば解ります。
また、この動画の中で「抜刀道」を
『「日本刀」で物体を斬る武道』
と表記して紹介されていますが、私に言わせれば、物を斬る武道って何? それってそもそも武道なの?? と言った感しかありません。
刀で巻畳表を斬るということは、それ自体を稽古するものではなく、普段の稽古で如何に理想的な刀の振りができているかを確かめるために行うものです。ですから、一太刀斬り込んでみて斬れない場合は、その時点で巻畳表を使った刃筋確認稽古は中止すべきです。
斬ることばかりにやっけになる刀を使った物斬りは、最早武術でも武道でもなく、単なるストレス発散のためのスポーツと言って良いのではないでしょうか?
武術から逸脱した愚行。だからこそ私は藁斬り抜刀斎をはじめとした単なる斬り屋を軽視するのです。
12日、某テレビ番組の収録がありました。斬らずに残った畳表があったので、その夜の稽古では久しぶりに刃筋確認稽古を行いました。
まず、残った畳表を一回バラし、全て半畳巻きにします。
全ては刀を傷めないためです。
用意が出来たところでまずは模擬刀を使っての素振りをさせます。
一人一人の刀の振り方、止め方、樋音の鳴り方を確認し、私が斬らせても良いと思えた門弟のみ、順番に斬って行きます。
気持ちとしては全員に斬らせてあげたいのですが、素振りを見る限りダメだと判断できる人に刀を貸しても、曲げたり損壊してしまうだけですからね。
昨夜の稽古では私の子を除く6名の門弟の内、一人は一度も真剣を握らせてももらえず、もう一人は途中から刃筋確認稽古を外れてもらいました。
道場には皆で使いまわす刀はありません。あくまで厚意で私個人の刀を貸すわけです。
私の刀に対する愛情が半端ないことは、私のブログやSNSを御覧の方ならご理解いただけるでしょう。とにかく刀を曲げてしまう振りしかできない者には愛刀は貸せません。
斬り稽古に参加できなかった門弟には、柳原が付き添い、袈裟斬りの指導を行う中、他の者は私が担当して袈裟斬りを中心に稽古しました。
動画に映る門弟は殆どが刃筋確認稽古初体験者または二回目ですが、皆、力むことなく上手に刃筋を立てています。
普段からしっかりと基礎を積めば、畳表程度は簡単に斬ることができるということです。
斬ることを目的とする稽古では刀をただの刃物道具と見なしてぞんざいに扱い、失敗するとヘラヘラ笑う傾向にありますが、斬ることを目的としていない武術としての修心流の稽古では、刀を損なうようなことは一切しません。
何事も基礎が大切です。
斬りたい気持ちを抑えられないのでしたら、せめてしっかりと基礎稽古はしましょう。
娘が欲しがっていた稽古着と模擬刀を与えました。
とても喜んでくれて、稽古中も笑顔でいっぱいでした。