修心流居合術兵法 剣術形九本目 ~冠落~

稽古を体系化していくために形を構築していく中、暫くその形を稽古していないと「あれ?○○ってどんな形だっけ?」と自分自身でもわからなくなることがあります。

今回御紹介するものも、以前は「鐔留」と言う名称で構築したものですが、毎回相手の刃が己の鐔に当るというわけでもないので、この度「冠落」と名称を変更しました。こんな風に業名を気軽に改編できるのも、新興流派ならではの特権だと考えています。

とりあえずどんな形だったのかをいつでも思い出せるようにと、今回は形の紹介を兼ねて動画を掲載した次第です。

この冠落という形ですが、己から仕掛けていくのと、相手の袈裟を待って応じるのとの二種あり、前者は業を成立させやすいものの、日本刀の体配と構造を考慮すると、刀への大きな損傷は免れません。一方後者はそれ相応なる技術が必要となりますが、刀への負担は少ないため、長く刀を使い続けることが可能ですので、私はこちらの使い方の方が日本刀には適っていると考えています。

敵の刀を足の指で挟む ~釘打~

昨年の元日に放送されましたフジテレビの特番『さんタク』の中で、相手の刀を足の指で挟む業がありますと話しましたが、今回御紹介する稽古動画の中に、「釘打」と呼ばれるその形が収録されています。

あくまで約束稽古による動画ですので、実戦で使用するには間を詰めると同時に右足膝が高く上がらないと使えません。かなりの錬度が必要となる業ですが、相手の刀の棟を踏み抑えると同時に親指と人差指で挟み込み、刀を握る相手のバランスを崩す様子は御確認いただけるものと思います。

修心館大阪北道場 “間”と“居合柔術”の稽古

大阪北道場は長男に仕切らせています。

私はと言いますと、長男が指導する様子を隣で見ながら、指導の仕方の指導をしています。

指導する際の単語や言葉のニュアンスの違いを発生させては、派閥の誕生になると考えているので、私が普段指導する際に使う単語とニュアンスを息子には徹底して使用するように伝えています。

昨夜の稽古では、息子は着付けと稽古着の畳み方、そして木刀を使っての受け流しの指導をしていました。

私は稽古場の端の方で、柳原君を相手に間の感覚を養う稽古や居合柔術の稽古指導をしていたのですが、入門当初は

「こいつ大丈夫か?」

と頼りなかった柳原君が、今やある程度捌ける実力をつけている様子を見て、指導の甲斐があったなとほくそ笑んでおりました。