短刀(懐剣) 正栄

正栄

正栄

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/150/00.html

 

日本刀銘鑑を紐解くと、江戸後期に正栄と名乗る刀工が二名見当たります。一人は尾崎助隆の養子である源左衛門正栄。もう一人は奥田栄一郎正栄で、共に江戸後期に攝津国で活躍しました。
日本美術刀剣保存協会による鑑定では国を記載せず、単に新々刀とあることから、どのような見解なのかを尋ねたところ、俗名がない正栄銘に関しては資料が乏しく、そのため上記両名を含み、銘鑑漏れの正栄銘刀工も想定して個人特定はしないとのことです。

この短刀は小振りながらも鍛えが良く、清廉な水面の底を見るが如く、細かな地景が見られ、地沸付き、匂口明るく冴えた直刃を焼いて、先は大丸に返っています。

現状では気にならない程度の薄錆がはばき元に見られますが、これもうぶ品だからこそ。二百余年の歳月が過ぎた今も尚光を見せる中心。昭和26年岡山の大名登録であることや、拵の様式や刀身寸法、柄に描かれた一重五瓜に違い鷹ノ羽紋などから、池田本家や支藩に嫁いできた姫君の御守刀だったのかもしれず、また、中心の銘は正栄なのに、鞘には守貞と蒔絵されているのも、何か謂れがあるのかもしれません。歴史好きな方は是非この短刀のルーツを探ってみてください。
※仔細がお判りになられましたら是非ともご教授下さい。

裸身重量78グラム。  拵に納めて鞘を払った重量106グラム。

伝 津藩藤堂家伝来刀 大磨上無銘越前兼則

伝 藤堂家伝来刀 大磨上無銘越前兼則

伝 津藩藤堂家伝来刀  大磨上無銘(越前兼則)

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/561/00.html

桃山時代、越前国で活躍した越前兼則の良刀です。
兼則は室町時代後期に美濃関で活躍し、後に越前一乗に移り住んで鍛刀した越前刀工で、銘鑑によると「慶長五年」紀の作品や「関ヶ原御陣作之」と所在地名を添えた作品が残されている事から、その製作時期を窺い知る事が出来、その刃味凄まじく、良業物としてもその名を轟かせる名工です。

この刀は三重県の伊勢、伊賀を治めた藤堂家伝来品と伝える品で、登録証紛失により現登録証では昭和34年の登録年月日が記載されていますが、登録番号は78番と非常に若く、初期登録が昭和26年大名登録であったことと、藩政時代には直江志津兼友として大切に伝来されてきたことが窺がい知れます。

緻密に練られた小板目肌には一切の破綻が無く、明るく冴えた匂口には大粒の沸が盛んに付き、金筋や砂流が随所に見られ、激しくも情緒豊かな情景を見せています。

御手頃価格で著名大名家伝来の名品をお探しの方、家宝に相応しい一刀をお探しの方に心より推挙いたします名品です。

裸身重量748グラム。
※本刀は委託品です。