使える居合、活きた剣術を学びたい方へ


形が活きた形になるように稽古することが大切。
形を真似るだけでは踊りにすぎない。
打太刀、仕太刀、それぞれがどういう状況にあるのかを把握することが必要。
単に形手順通りに打ち込むのではなく、隙を見つけた瞬間に打ち込むことが打太刀、仕太刀共の稽古になる。

私が主宰する修心館では、上記のことに注意して稽古を行っています。

因みに巷には多くの流派や道場があり、これから居合や剣術、古武術などを習われたいとお考えの方は、どの道場が良いのか思案に頭を悩ませていらっしゃることでしょう。
常々からこのブログでも発信していますが、以下のような道場は避けられた方が賢明かと個人的に思います。

・系譜や伝系を誇示している。
・稽古着にやたらと刺繍やワッペンが多い。
・刺繍の文字が大きい。
・稽古着が多種多様で統一されておらずコスプレ色が強い。
・初心者にも真剣を安易に握らせ試斬もさせる。
・師範クラスの刀の鯉口がガサガサ。
・稽古中に私語が多い。稽古中に飲食する者がいる。
・木刀ではなく、模擬刀や刃引真剣での刀身を当てあう稽古が多い。

他にも掲げるべき注意点はありますが、最終的には曇りなき眼で見定める力が必要となります。
武道の世界は、一旦入門すると安易に鞍替えできないところもありますし、間違ったものを正しいものだと摺り込まれてしまう危険性も多々含めています。

良き師を探すためには三年程の時間をかけろ

などと言う言葉もあるほどです。
くれぐれも見た目で判断してはいけませんよ。

二刀 清眼破

昨夜の本部道場定例稽古では、基本刀法(素振)と二刀の稽古を行いました。
二刀は“向満字”と“清眼破”のみを稽古。

二刀と言えば、とかく腕だけで動く方が多いように見受けられますが、そうした動きは大きな間違いです。
全ては体幹で処理しなければいけません。
動画後半で“清眼破”における誘いの所作を収めていますが、これがまさに体幹での処理なのです。
両手で切先をガッチリと掴まれようが、弛みによって相手を崩す。この自然な身体捌きに、相手は思わず打ち込みたくなるのです。
また、誘うだけが誘いではなく、誘うと言うことは、相手を制することであることを忘れてはいけません。

稽古終了後は刃筋確認稽古を。


ほんの僅かなずれに納得いかない後味悪い稽古になりました。