和泉守兼次 伝来の良い逸品

和泉守兼次 伝来の良い逸品
和泉守兼次
– Izuminokami Kanetsugu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/156/00.html

美濃國兼次は、直江志津初代兼氏の子、または門人と伝え、以降銘鑑によると同銘が六名確認できます。

和泉守を受領している記述は見られませんが、姿や刃文の構成などから鑑て、天正頃に活躍した兼次であろうと鑑定書では極められおり、桧垣鑢をかけた中心に切られた銘振りには偽銘臭は感じられず、極めとしては首肯できると考えます。

この短刀は緻密に練られた杢目が少しく肌立って美しく纏まっており、総体に地鉄の色は白っぽく、この頃の美濃物によく見られる尖り刃まじりの互ノ目乱れを匂口尋常に焼き上げた作品で、砂流や金筋が見られ、覇気に満ちた作風を示しており、附属する拵もコンディションが良く、金着の上等な切羽が江戸期から装着されていた様子を見るに、高禄の士の指料であったことが窺がえ、伝来の良い一刀であることが判ります。
お求め易い低価格で御案内致しますが、粗末にされず大切に次の時代に引きついてくださる方にお譲り致したく思います。

裸身重量225グラム。  拵に納めて鞘を払った重量392グラム。

兼次

兼次
兼次
– Kanetsugu –
 
兼次は因州池田家に仕えた刀工で、因州に移住した兼先の後裔で、数多の利刀を鍛えました。
 
本刀は切先延びごころの鋭い姿に、杢目肌柾交じり大肌見られる地鉄を鍛え、美濃伝らしい尖り刃交じりの互ノ目乱れを焼き、刃縁は地鉄に絡んで砂流が随所に見られ、金筋入った作品で、いかにも兼次らしい覇気に満ちた出来口を示していますが、銘文に関しては個人的に追っかけ銘(無銘物や大磨上無銘物に他者が銘切ること。)ではないかと鑑せられます。
 
現状古研ぎで地刃の観賞に支障はございませんが、一部小錆が見られるものの、美術観賞刀としてじゅうぶんにお楽しみ頂ける一刀です。
居合や試斬などをされるお客様や、これから刀剣趣味を始められるお客様にもお求め易い価格でご紹介致しますので是非ご検討ください。
 
裸身重量661グラム。
※本刀は委託品です。