延寿(金象嵌銘)

延寿(金象嵌銘)
延寿(金象嵌銘)
– Enju –
 
肥後国延寿派は、来国行の孫と伝える延寿太郎国村を祖として、鎌倉時代後期から南北朝期にかけて同国菊池郡の地で大いに繁栄した一派です。この派の刀工には国資・国時・国泰・国吉等多くの名工がおり、これらの刀工達を延寿派と総称しています。
 
現状古研ぎで薄錆点在するも丁寧な磨り上げに金象嵌の極め銘があり、雰囲気の良い脇指です。緻密に練られて肌立った地鉄は美しい一刀です。再研磨の資金を考慮した低価格で御紹介致しますので、是非この機会にお求め下さい。
 
裸身重量432グラム

延壽宣次作 平成壬申歳二月日 ~清麿写しの豪壮且つ気品ある一刀~

延壽宣次作 平成壬申歳二月日 ~清麿写しの豪壮且つ気品ある一刀~
延壽宣次作 平成壬申歳二月日
– Enju Nobutsugu saku –
 
無鑑査・熊本県指定無形文化財保持者であった盛吉刀匠の子である宣次は、父である盛吉に師事。源清麿に私淑して研究を重ね、それらの作品評価は高く、父と共に昭和を代表する刀工として名を馳せました。
 
この刀はフクラ枯れる鋭い姿の清磨呂を写した一刀で、豪壮なるも気品高い作品で、刀樋に棒樋を添えた彫物が、更に品を高めており、地鉄は板目肌がよく練れて美しく、地沸付いて地景入る強い地鉄に、匂口深く、刃中よく沸えた丁子乱れを焼き、匂口は極めて明るく冴え、金筋や砂流が随所に見られ、宣次刀匠の技量の高さを示す優品です。
 
宣次刀匠は既に故人となられているため、本刀は日本美術刀剣保存協会の保存刀剣鑑定対象刀です。御入手の折には是非とも保存刀剣鑑定書をお付け頂き、末永く家宝として伝え遺してください。
※本刀は宣次刀匠縁者が長年秘蔵されていた出来の良い一刀。研磨状態は良いですが、横手下刃先に一部観賞の妨げにならない程度の小錆がございます。部分研磨ご希望の際にはお気軽にお問い合わせ下さい。
 
裸身重量842グラム。