初伝居合形二本目『左敵』

無雙直傳英信流では単に『右』と呼称しますが、修心流居合術兵法では『左敵(さてき)』と呼称しています。

仮想敵との間合については一本目と同じです。

形手順
・左手首を前に出し、小指と薬指を太腿に添えたまま鯉口に手をかける。
・右手薬指の方向に指先を伸ばし、手首を反り返して肘を曲げ、柄に手をかける。
・膝を閉じ鞘を前に送りながら両膝立ちとなる。
・腰を落として軸をとりなおしつつ、左螺旋の動きにて身体で抜刀。
・前方に傾斜する身体の勢いを右足を立て、一気に切先に重さを乗せ、横一文字に斬る。狙う場所はこめかみ。
・一刀目をかわされ、敵が上段より切り下げてきても応じることができるよう、請流の形をとりながら真向に構える。
・右足半歩前に送り、身体を前に進めるその勢いと体重を載せて真向に切り下ろす。刀は切先下がらず水平であること。
・左手は鞘に、右手は弛み、切先より後方へ刀を送る。この時右腕は後ろに行かず、身体の真横にあるべきこと。
・右肘を支点に腕を曲げる。この時肘が下がらぬよう、また、刀の長さが前方から見えぬよう、鐔と腕にて覆い隠す。
・側頭部に鐔を当て、指先伸ばして敬礼が如き形をとり、大血振を行う。
・切先が下に落ちる反作用にて身体が浮き上がるが如く立ち上がる。この時左足を右足に寄せ、踵はつけ、つま先は概ね60度に開き、居合腰となる。刀の長さを見せぬ様、刃の方向は真横とするべし。
・寄せた足の反対の足を引くも、この時縦横どちらの方向にも軸を崩さぬよう下半身にて捌く。
・身体の中心より動き出し、切先は水平やや水流しの角度にてはばき上部分を左腕に載せ、身体捌きにて納刀。この時切先を見せぬよう。
・片膝をつきながら静かに納刀。後ろ足を前足に揃え、臍前に鐔くるを、柄に右手の五指を載せ、肘伸びる方向へ腕を伸ばし、柄頭を親指で押さえ、柄頭が臍前に来るよう元に戻す。
・居合を解き、手は両股関節上に添える。

ざっと箇条書きしましたが、肝心な部分は文字表現もしておりません。
何分秘匿主義なものですからご容赦ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です