【靖国刀】 靖延 昭和十五年十二月吉日
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靖延は池田靖光の門人で、昭和8年の日本刀鍛錬会の開設の年より昭和20年の終戦まで鍛錬会に在籍した靖国刀匠の一人です。
靖延(やすのぶ) | ||||
村上靖延 本名 円策 山形県出身 明治40年4月24日生まれ | ||||
履 歴 | 昭和8年12月15日 | 池田靖光の先手として入会 | ||
昭和14年1月11日 | 板垣征四郎陸軍大臣より刀匠銘靖延を授名 | |||
昭和20年8月15日 | 終戦 退会 | |||
主な作品 | 昭和14年2月 | 靖国神社奉納刀 | ||
昭和14年3月 | 後鳥羽院七百年祭奉賛会奉納刀 | |||
主な賞暦 | 昭和19年12月 | 陸軍兵器行政本部主催第2回陸軍軍刀展覧会会長賞 |
※トム岸田著 「靖國刀」より引用。
「靖国刀」(yasukuni_tou)
昭和8年7月、当時の陸軍大臣:荒木貞夫が有事に際した陸海軍将校同相当官の軍刀整備の為に日本刀鍛錬会を組織しました。東京九段・靖国神社境内に鍛錬所を設けたところから「靖国刀」と呼称され、それに従事した刀匠を「靖国刀匠」と称します。
創設には後に主事となった海軍大佐:倉田七郎らが尽力し、草創期の主任刀匠として宮口靖廣、梶山靖徳、池田靖光などがいます。
鍛錬会では、主として通常の軍刀の製作や陸海軍大学校の成績優秀な卒業生に贈られた御下賜刀(所謂恩賜の軍刀)などの製作を行い、終戦により同会が解散するまでに約8100振の刀を製作したといわれ、現在でも鍛錬所の建物は靖国神社境内に残っているものの、内部は改装されて茶室になっています。
裸身重量622グラム。拵に納めて鞘を払った重量1,010グラム。