刀 無銘(三原正信)

刀 無銘(三原正信)

刀 無銘(三原正信)

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/583/00.html

 

鎌倉初期から大和鍛冶が移住したと言われる備後では、隣地備前の影響を受けず大和伝が踏襲され、備後三原派の祖である正家も大和包永のような出来映えを見せています。
三原派の中でも古三原に分類される三原正信は、南北朝期永徳(1381)から室町初期明徳(1390)に掛けて活躍しました。その正信の子は三原から鞆(とも)に移り、鞆三原の祖となっています。

本刀は板目に杢交じりのよく練れた地鉄に地景が入り、匂口明るく冴えた直刃は大和気質で解れ風の刃を交え、帽子掃き掛けて長く返りを焼いた古三原らしい出来口を示しています。

附属の素銅はばきは金もしくは銀着せであったものが、経年の劣化により剥離したもので、昭和26年の大名登録刀であることからも、伝来の良さを窺い知ることができる逸品です。上白鞘新調済み。

裸身重量557グラム。

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