所用のため稽古場入りが大幅に遅れ、20:25に入る。
私が到着するまでの間、門弟達は柳原君を中心に初伝形から中伝形を稽古していました。
最近は専ら基礎中の基礎を教授しているため、この日は肘の抜きについて指導。
肘の抜きとは如何なるものかと言いますと、早い話が合気上げのようなものです。
合気上げが何故に居合に必要かと言いますと、刀の振りかぶり他、様々な面で必要なのです。
合気上げとはつまり、相対性を変えないこと。この一言に尽きます。
肘の抜きを大きく行うと、初動を読まれてしまいますが、傍から見て微動だに動いていないように、極小さく肘を抜いただけで、実は相手の軸は崩れているので簡単に相手を吊り上げる事ができるのです。
動画に撮影しようかと思ったのですが、動画では伝わらないと思います。おそらくヤラセにしか見えないでしょう。
また機会があれば御紹介しますが、とにかく居合とは無縁っぽく見える地味な地味な稽古です。
派手さや速さは求めていません。
速さとは丁寧且つゆっくりとした動きの中で学ぶもの。いくらぱっと見が速く見えても、刃筋も立たない抜刀や、正しくない身体捌きであっては、貴重な時間をかけて学ぶ意味がありません。
ゆっくりと…
そして丁寧に…