加州住兼則作 貞享二年二月吉日 ~大業物~

加州住兼則作 貞享二年二月吉日
加州住兼則作 貞享二年二月吉日
– Kashu ju Kanenori saku –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/400/00.html

加州兼則は美濃を本国とする刀工。美濃の刀鍛冶は優れた作刀技術を買われ、古刀末期から新刀初期に諸国の城下町へ移住し、兼則同銘工は上杉氏の越後国春日山、朝倉氏の越前国一乗谷、越前松平氏の福居地、越中富山、尾張名古屋、信州など近隣諸国へ展開しました。

この脇差は志津三郎兼氏の流れを汲む炭宮派作之丞兼則の作で、江戸初期の寛永頃、金沢城下に移り住んで鎚を振るい、その刃味鋭く、大業物としてその名を馳せた名工で、地鉄は小板目が良く練れて詰んで細かな地沸が付き、小足頻りに入った中直刃を巧みに焼き上げた作品。

店主 町井勲からの一言。
刀剣趣味人憧れの大業物! 年紀入り在銘の加州兼則のご紹介です。精美な地鉄が見事な一刀で、現状では古研ぎのため、ヒケなどが目だってみすぼらしく感じられるやも知れませんが、地刃の観賞は可能な状態です。大業物の出来を存分にご堪能頂きたく、期間中にお求め頂きました方には、美術観賞用上研磨を施してお納めさせて頂きます。

裸身重量533グラム。

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