無銘 ~拵新調済み~

無銘 ~拵新調済み~
無銘
– Mumei –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/728/00.html

大東亜戦争中に軍刀として鍛えられた刀で、疵欠点はございませんが、現状では試斬用白研ぎ状態ですので地刃の御鑑賞には不向きです。
匂口は明るく、互ノ目乱れを焼いた作品です。

当店にて素銅はばき、素銅切羽、拵を新調致しました。かなりのコストがかかっておりますので、提示価格では正直いって赤字です。利幅を追求するならば手をかけることなくそのまま販売すべきところですが、何かしら縁があって当店にやってきた刀ですから、綺麗な姿にして送り出してあげたいとの思いから、採算を度外視して工作を致しました次第です。
願わくばご購入された御客様に、居合用研磨でも良いので研ぎを施して頂きたいと思います。勿論現状のままで思う存分に居合・試斬稽古をなさった後で結構です。
宜しくご検討下さい。
※白鞘に納められる際には、古い方のはばきを装着してください。

裸身重量749グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,009グラム。

宗忠 ~上研磨仕上がったばかり~

宗忠
宗忠
– Munetada –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/727/00.html

刀工銘宗忠、本名は今瀬竹五郎。大東亜戦争時、時勢の需要に応え、数多の本鍛錬高級軍刀を鍛えました。

この刀は総柾目鍛えで地景が入り、表は焼き頭丸めの互ノ目乱れを、裏は焼き頭が複数に割れた互ノ目乱れを焼き、表裏で異なる出来口を示し、刃文は匂口明るく、柾目に絡んで幾重にも砂流が随所に現れ、足よく入り、飽きを感じさせない作品で、中心尻を切りとし、大磨上風に仕立てるなど、古作に対する憧憬の念が窺える造り込みは、保昌や仙台國包を偲ばせます。

裸身重量659グラム。  拵に納めて鞘を払った重量977グラム。

大磨上無銘(末備前) ~上研磨しあがったばかり~

大磨上無銘(末備前) ~上研磨しあがったばかり~
無銘(末備前)
– Mumei(Sue Bizen) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/726/00.html

末備前物と称される室町末期の備前物の中、祐定銘の作刀は多く、中でも与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉が有名です。刀剣の需要が多く求められた戦国期、備前刀は数多の戦に向けて数多く鍛えられ、そうした実用刀で俗名を銘切っていない末備前物を、数打と卑下する悪習が刀剣界にはありますが、粗製乱造されたわけではなく、俗名を銘切っていない作品の中にも、驚く程出来が良い作品が多々見受けられ、中には俗名個銘極めまで可能な出来優れた作も見られます。

この刀は大きく磨り上げられ、現在では無銘になっていますが、地刃の出来から察するに、元は在銘であったものと思われます。
杢目肌が良く練れて肌立ち、刃縁柾がかるところがあって乱れ映りが立ち、末備前の典型とも言える腰が開いた互ノ目乱れに丁子刃が交じり、焼き頭は鎬を超えんばかりに高く焼かれ、足・葉頻りに入り、砂流がかかるなど賑やかな出来口を示す逸品で、切先がやや延びた鋭い姿の中に末備前ならではの優雅な地刃を堪能できます。
当店買い付け時には薄らと錆に包まれていましたが、美術鑑賞用上研磨を施し、更には末備前の互ノ目と丁子を引き出すべく、古式の差し込み研ぎで仕上げております。

付属する九八式軍刀拵は、鞘に一部軽い凹みが見られるも、保存状態は良好であり、軍装資料としての価値も持ち合わせています。金具の通し番号を見ますと、鐔のみが213と刻印が異なりますが、鐔にガタつきは一切無く、切羽に開けられた僅かに傾いた中心穴と、鐔の中心穴は角度や大きさも合致している点から見て、後世のレストアではなく、製作当時のオリジナルで間違いないと思われます。
研ぎあげたばかりの清々しい末備前、是非この機会にコレクションにお加えください。

裸身重量616グラム。  拵に納めて鞘を払った重量941グラム。

無銘(藤原高田)

無銘(藤原高田)
無銘(藤原高田)
– Mumei (Fujiwara Takada) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/725/00.html

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降、藤原姓を銘切るようになってからは藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。

この刀は大きく磨り上げられて無銘になっているも、延びごころの切先が鋭さを感じさせ、緻密に練られた杢目肌に小沸本位の明るく冴えた直刃を焼いた作品で、特筆すべき鍛錬疵は無く、綺麗な作品ではありますが、帽子の焼きが甘いためか、横手すぐ下から匂口の繕いが見られます。
付属の拵は柄の痛みが激しく、金具も欠損していたため、当店にて本格的な柄を新調致しました。当然ながら親粒を有した鮫の腹合着(一枚巻き)とし、柄は濃い緑色の裏革にて巻きあげています。小柄と笄は現代物ではございますが添えさせていただきましたので、雰囲気が良く、床の間飾りとしても最適です。※小刀は付属しません。
越前住記内作の在銘鐔が添えられ、小柄笄櫃と返角が設けられた武士の正式な登城指の一刀。是非この機会にお求めください。尚、鐔には当店にて責金を施しておりますので、しっかりとしており鐔鳴りも致しません。
※鐔の小柄笄櫃穴に手を加えますと、スムーズに小柄と笄の脱着が可能になります。

裸身重量631グラム。  拵に納めて鞘を払った重量913グラム。

無銘 ~柄新調済み! 女性、少年、短寸の武用刀をお探しの方向け~

無銘 ~柄新調済み! 女性、少年、短寸の武用刀をお探しの方向け~
無銘
– Mumei –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/724/00.html

大東亜戦争時、軍刀として鍛えられた刀で、元は在銘であったものを無銘にされています。
疵は無く、明るく冴えた尖り互ノ目を焼き、所々に三本杉風の刃を交えた作品で、当店にて柄を新調致しました。
女性や少年用、または短寸の刀で居合や抜刀の稽古をされる方に真向きです。

裸身重量739グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,074グラム。

純武用刀 刀心

純武用刀 刀心
刀心
– Toushin –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/723/00.html

畳表を斬るだけだから安い刀でいい。
斬るだけだから安い研ぎでいい。
日頃からそのような声をよく聞かされます…
お客様にはそう言った考えを根本から改めて頂きたく思います。
精査することなく激安の中古車を買うと、あちこち修理しなければならない箇所が頻繁に出てきて、かえって高くつくものです。
これは武用に用いる刀にも言えること。長年居合を研鑽してきましたが、居合や抜刀を嗜む方の殆どが武用刀の選び方を御存知在りません。
床の間飾りの観賞用ならいざ知らず、実用刀こそ吟味が必要!!
刀身に曲がりや捩れ、柄に捩れはないか? 柄に対して刀身が真っ直ぐに入っているか? 研磨は表裏肉置が同じか? このように精査すべき点が多々あります。
百均のカッターと有名メーカーのカッターとでは、切れ味に大きな差があるように、試斬稽古に使う刀だからこそ、しっかりとした下地研磨が必要です。

刀心店主 町井勲がプロデュースする武用刀『刀心』は、上記の厳しい条件をクリアした刀です。
粘りある地鉄、刃毀れしにくい強靭な刃。まさに武術修業者が探し求める理想の刀。
製作にはかなりのコストがかかっていますが、模擬刀の拵を転用し、居合用研磨を施すことで廉価での御提供を叶えることができました。
居合、試斬抜刀用の刀をお探しの方、一生涯使っていただける武用刀『刀心』は、トータル的に見て頂くと確実に安い買い物だと実感頂けますので、是非この機会に本物の吟味された最上の武用刀を御入手下さい。
※中間部の匂口が眠く、写真では広範囲に渡る匂切れのように見えますが、しっかりと焼きが入っていますのでご安心下さい。柄に若干の癖が見られます。御希望の方には3万円(税別)にて本手造りの柄を新調致します。

裸身重量837グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,116グラム。

濃州関信光作

濃州関信光作
濃州関信光作
– Noshu Seki Nobumitsu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/722/00.html

作者である信光は小島正勝の門人で、大東亜戦争時、軍刀を数多く鍛えました。

この刀も戦中に鍛えられたもので、直刃調に小湾れを交えた刃取りに、尖りごころの互ノ目を焼いた作品。姿は元先の差が少ない先幅広めの頑丈な造り込みで、鍛錬疵は無く、匂口は沈みごころとし、使用時の折損を抑止せんとする信光刀匠の智慧が活かされています。
付属する拵の鞘には、当店にて栗形下まで鮫を巻いて研ぎ出し、抜き打ち稽古に適したものに加工致しました。約二尺二寸と短寸ではありますが、居合、抜刀の稽古では存分に働いてくれることでしょう。

裸身重量678グラム。  拵に納めて鞘を払った重量880グラム。

鐔に見る匠の技と美意識

松に鶴図透鐔
松に鶴と言えばわが国では縁起の良い図柄として知られています。繊細な鏨使いは見事で、透かしの構図も抜群。この鐔を拵に掛け、祝いの席に赴く士の姿が思い浮かびます。

続いては家紋を画題とした鐔のご紹介です。
丸に揚羽蝶紋透鐔
しっとりと潤いある鉄に揚羽蝶紋が透かし彫りされています。我が家の家紋は一番古い時代には揚羽蝶を用い、続いて丸に片喰紋、丸に剣片喰紋を用いてきました。私は好んで揚羽蝶紋を用いていますが、この鐔は妻に商品の仕入れと言いつつ、実は自分の刀の拵に掛けたいと言う思いから手に入れたものです(笑

丸に抱き茗荷紋透鐔
一見鉄地かと思いきや、素銅もしくは山銅製です。丸に抱き茗荷紋を透かし彫りにした鐔ですが、切羽台が他の鐔に比べるとかなり小さい。茗荷紋も常に見る一般的なものに比べると上部の形が異なるので、少し特殊な抱き茗荷紋と言えます。

こうした家紋を画題とした刀装具は、格式高い士が己の家格を誇示せんとして用いたのかもしれません。
私もいつか揚羽蝶紋をふんだんに散らした豪華な拵を自分のために造りたいと願ってやみません。

則光 ~拵新調済み~

則光
則光
– Norimitsu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/721/00.html

戦乱の世に鍛えられた所謂数打物と呼ばれる刀剣は、実用に支障がない鍛錬疵は問題無しとして納品されたと言います。
この刀もそういった戦乱期に鍛えられた実用目的の一振で、埋鉄や小疵が点在し、鎬地には撓えが多数見られ、杢目柾流れの地鉄は肌立って一部淡く映りごころもあり、刃文は砂流顕著にかかった互ノ目乱れを焼いています。

付属の拵は店主 町井勲監修の下新調しました武用拵で、気が利いた現代金具を用いるも、お求め易い低価格を実現すべく、鮫は親粒がない歯切れを短冊に張り既製品の鞘を転用するなどしてコスト削減に成功しました。
素銅切羽は既製品ではなく、職方による真面目な手造りの品で、手頃な価格がらも、目立たぬ箇所でしっかりと職人の技を活かしたものになっています。
※末備前は自身銘の他様々な銘切師によって銘切られていたため、本刀則光銘に関しては真贋保証はございません。

裸身重量750グラム。  拵に納めて鞘を払った重量979グラム。

無銘 ~乱れまくりの覇気溢れる一刀 町井勲監修による研磨・拵新調済み~

無銘 ~乱れまくりの覇気溢れる一刀 町井勲監修による研磨・拵新調済み~
無銘
– Mumei –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/720/00.html

反り程よい上品な姿。小板目肌柾流れの肌立った地鉄に、互ノ目や互ノ目丁子が暴れに暴れ、大きな飛焼を随所に配して皆焼風となり、砂流や金筋顕著に現れた作品。
その独特なる暴れた刃文故に、古くは相州貞宗として伝来してきた一刀で、兵庫県下の旧家よりまとめて刀剣類を買い受けた際には『相模國鎌倉住貞宗作』と銘が入っていました。出来が面白い作品なので、保存刀剣審査等で本来の流派・作者に極められるよう、当店にて銘を消して無銘に致しました。

古い白鞘に納まり、薄錆に包まれていた本刀を、美術鑑賞用の差し込み研磨を施し、銀はばきと拵を店主 町井勲監修の下で新調致。
拵下地は本刀のためだけに職方が丹精込めて造り上げたもので、廉価な既製品合わせ鞘の代用ではありません。金具はデザイン性の良い波金具の三所を用い、波(水)に縁ある図柄として、魚(鯉)図目貫と橋に水車図透鐔にて統一性を持たせ、柄は親鮫による腹合着(一枚巻き)で、柄巻きは薄茶色の裏革にて巻きあげました。
表記価格だけを見るとお高く感じられるかもしれませんが、個人で同じ諸工作を施すことを考えれば絶対にお買い得です。
店主 町井勲監修の実用兼美の本格的な拵と、研ぎ上がったばかりの派手な地刃をご堪能下さい。
※白鞘に納められる際には古い方のはばきを装着してください。古い白鞘ですので刀身は拵の方に納めたまま保管されることをお勧め致します。

裸身重量603グラム。  拵に納めて鞘を払った重量839グラム。