相州住和平作 昭和庚申年春吉日
– Soshu ju Kazuhira saku –
大久保和平刀匠は、本名を十和彫(とわず)といい、昭和18年に生まれました。昭和36年、後に人間国宝になった宮入昭平刀匠に入門し、約5年の修行期間を経て独立。十和彫の「和」に師である昭平の「平」をいただき刀匠銘「和平」を名乗りました。昭和42年、第3回新作名刀展に出品して入選以降、優秀賞2回、奨励賞2回、努力賞7回受賞し、平成10年には全日本刀匠会理事賞、平成11年には日本美術刀剣保存協会会長賞、平成12年には寒山賞を受賞し、同年無鑑査認定を受け、今後益々の活躍が期待された名工でしたが、平成15年2月24日59歳の若さで逝去しました。
この刀は鎌倉期の大和物に倣った作品で、柾気主調の地鉄に明るく冴えた匂口で直刃を焼きあげています。
裸身重量940グラム。
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