無銘 ~出来良い乱れ刃~

無銘
無銘
– Mumei –
 
大磨上無銘ながら出来の良い脇指。鎬の卸が急で、斬撃の際の抜けの良さを求めた感があります。
地鉄は板目肌柾流れて肌立ち、飛焼を交えた明るく冴えた互ノ目主体の刃を焼き上げ、刃中には砂流が顕著に見られ、三日月形の刃や楕円形に飛焼がかった刃が、あたかも水面に落ちる滴の一瞬をとらえたかのよう。なかなかに趣ある出来口ですので、保存刀剣鑑定を是非御受審下さい。
附属する拵は数寄者が誂えた比較的若いものですが、傷みが無く綺麗で、出来上がったばかりと言っても過言ではない良い状態です。
 
裸身重量391グラム。  拵に納めて鞘を払った重量650グラム。

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