濃州住兼延 昭和五十年二月日

濃州住兼延 昭和五十年二月日

濃州住兼延 昭和五十年二月日
– Noshu ju Kanenobu –
 
本名、丹羽脩司。明治36年生まれ。岐阜県重要無形文化財の指定を受けた昭和前期を代表する刀匠で、美濃伝日本刀鍛錬技法保持者5名のうちの一人です。(善定真勢子藤原兼吉-丹波兼信-本人、丹波兼延-亀井昭平)
 
この刀は切先やや延びごころの豪壮な姿で、柾がかった杢目が良く練れて詰み、匂口明るく冴えた湾れ調子の互ノ目乱れを焼き、尖りごころの互ノ目丁子を交え、足や葉を交えた作品。
居合用の安い研磨ではなく、美術鑑賞用の上研磨が施されているため、刀の顔とも言うべき横手付近が凛とし、見映えが良く、実用兼美の一刀として申し分ない出来で、鯉口に角が据えられた上手の白鞘も附属していることも好ましい。
 
裸身重量812グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,073グラム。

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