– Izumi no kami Kanesada –
延びた切先が鋭さを感じさせる。中心は江戸時代になってから中心反りを伏せ、更に斬撃に適したものに仕立て直しており、杢目肌良く練れた地鉄に互ノ目を焼き上げた作品。
附属の拵は保存状態も良好で、大名の所持品に相応しい卯の花色の気品ある柄巻きに、鞘は黒刷毛目塗り。縁頭に梅、目貫に松の図柄が用いられていることから、目出度い席でこの脇指が腰に添えられていた様子がうかがえます。
未鑑定品につき銘の真贋保証はございませんが、切羽もすり替えられることなくうぶの状態で残っている拵はとても貴重ですので、是非保存刀装審査を御受審頂きたく思います。
裸身重量321グラム。 拵に納めて鞘を払った重量504グラム。