無銘

無銘
– Mumei –
 
指裏に美観を損なう大きなふくれと刃区の少し上に残念ながら刃切があります。
江戸中期の刀剣学者鎌田魚妙により、刃切がある刀はそこから折れるとまことしやかに語られますが、実際にはそんなことはありません。正しい振りが出来ていれば、刃切箇所から折損するということはないのです。
かの前田利家が戦場に必ず携えていた丈木と号する刀は、刃切が11箇所(13箇所だったかも)ありますが、折損する恐れがある刀を実力派の戦国大名が携えるでしょうか?
美術品として刀剣を扱う現代に於いて、刃切があればどのような名刀でも大幅に値が下がります。いい加減刃切への認識を改めてもらいたいと常々考えております。
この脇指には上記の通り刃区のやや上に刃切があるため、今回はお求め易い低価格で御紹介致します。刀剣趣味初心者の方、刀剣書籍だけでは刃切とはどんなものか理解できないものです。実際に刃切ある刀を手にとって勉強されることをお薦め致します。
 
附属する拵は柄を錦包みにし、鞘は棟方を平たく削ぎ落した変わり出来。はばきは今でこそ素銅地になっていますが、造り込みから元々は金または銀着せであったことが窺い知れ、疵あれど大切に扱われてきたものと思われます。
刃切承知で大切に御所持下さる方にお嫁入りさせたい一刀です。
 
裸身重量279グラム。  拵に納めて鞘を払った重量444グラム。
 
 
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