為松本家重代池田正行作之 平成九年三月吉日

為松本家重代池田正行作之 平成九年三月吉日
– Ikeda Masayuki –
 
 
池田辰男。昭和13年生まれ。大阪府堺市に住す。卍正行の名で知られ、刃物の町堺に住するだけあって、本焼き包丁等の実用刃物を鍛えてきた経験から、実用兼美の利刀を鍛える刀工です。
 
この刀は小板目良く詰んだ破綻無き地鉄に、小沸本位の匂口にて指表は小互ノ目を。指裏は互ノ目丁子を巧みに焼き分けた力作で、刃中には足がよく入り、金筋も見られます。特筆すべき鍛錬疵も無く、観賞刀としても武用刀としても申し分ない出来口です。
所々に長いヒケがついていますが、真面目な研磨が施されているため、地刃共に見易く、ヒケさえ気にしなければ特に手をかける必要はない状態です。
ヒケ除去部分研磨御相談に乗ります。お気軽にお問い合わせ下さい。
 
附属の拵は気が利いた構図が良い現代金具を用い、当店にて新調致しました。居合稽古時の鞘引きに適した石目塗を採用。居合に関する知識豊富な店主町井勲監修品です。
 
裸身重量823グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1051グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
杢目肌が良く練れて肌立つ地鉄に互ノ目乱れを焼いた作品で、美濃系鍛冶の作品と鑑せられます。刃縁に現れた柾目に影響を受けた互ノ目は、随所に砂流や沸筋を頻りに見せ、金筋入り、足入り、まさに百景を見るが如し。帽子は乱れ込んで地蔵帽子となっています。
身幅の割に重ねが薄く、南北朝期の作品を思わせるところがあります。上研磨を施して是非とも保存刀剣鑑定を御受審下さい。
 
附属の拵は所々に傷みが見られるも、総体的に見れば状態が良く、深緑色を基調に青貝散しを施し、黒漆にて豹柄を思わせる手が込んだ変わり塗りにて鞘が塗られています。獅子頭状で可動する栗形もお洒落であり、素銅地の金具を用い、柄巻きと併せて茶を意識した造りにも風情を感じます。
うぶ出しの一刀で、当店買取時には切羽が一枚欠けていたため、新たに銀切羽を新調致しました。銀が黒く変色した頃には拵に馴染み、趣ある拵になることでしょう。
加賀前田家の上士が深緑基調の青貝散しを好んだものか、これまでに経眼した石川県登録刀にこの手の変わり塗りをしばしば見かけます。刀身と共に拵も是非保存鑑定御受審下さい。
 
裸身重量229グラム。  拵に納めて鞘を払った重378量グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘 

無銘
– Mumei –
 
 
杢目肌良く練れ、大肌交じり、肌立つ。刃文は互ノ目乱れで、砂流かかり、足入り、互ノ目の山と山を吊り橋の如き沸筋が繋ぐ。
戦が多かった時代に実用を主眼として鍛えられた一刀。泰平の江戸期の作品とは異なり、実用に差し支えない鍛錬疵が点在するも、これぞ実用本位の古刀ならではの味と言えます。
指裏物打より先の平地に埋鉄。同じく指裏、区から数センチ上の鎬筋に膨れが見られ、刀剣趣味初心者の方には各種鍛錬疵を学ぶための教材としてお薦めです。
 
裸身重量317グラム。
 
 
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濃州兼弘 ~在銘の真面目な関物古刀~

濃州兼弘
– Noshu Kanehiro –
 
 
元は短寸の刀。同銘数人存在し、いずれの兼弘かは判断しかねるが、室町中期~後期の兼弘であろう。相当活躍してきたようで、現在は細身で目方も軽くなっているも、今尚元先の差が開いた姿を留めており、地鉄は大きな杢目肌が柾流れて肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れを焼き上げている。美濃伝らしく刃側は柾気が強く出ており、それに絡んで刃縁には砂流や強い金筋が随所に現れている。上述の通り疲れは感じるものの、刃中の出来は頗る良く、然るべき研磨を施せば、更に本刀の地刃の冴えをお楽しみ頂けます。
軽量なので少年用の居合稽古刀としてもお薦めの一刀。勿論美術鑑賞刀としても申し分ない良刀です。在銘の真面目な関物古刀をお求め易い低価格でご紹介致します。
 
裸身重量358グラム。
 
 
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為本橋氏大崎靖宗作 昭和五十年八月日 ~最後の靖国刀匠~

為本橋氏大崎靖宗作 昭和五十年八月日
– Osaki Yasumune –
 
 
大崎繁春。大正4年山形県生まれ。昭和12年に日本刀鍛錬会に入会。島崎靖興の先手を務めました。昭和18年に召集入隊して終戦で退会します。
戦後は暫く鍛冶から離れますが昭和46年に島崎靖興、八鍬靖武から刀匠銘靖宗を授名し作刀開始。平成4年に東京都墨田区の登録無形文化財に認定されました。最後の靖国刀匠として知られる刀工です。
 
靖宗経歴
昭和12年9月24日日本刀鍛錬会入会
昭和18年10月15日 召集入隊して終戦で退会
昭和46年5月島崎靖興、八鍬靖武から靖宗を授名
昭和46年11月造刀を再開
平成元年9月靖国神社創立120周年記念短刀奉納
平成4年8月東京都墨田区の登録無形文化財に認定される
平成9年7月没
 
― 靖国刀 ―
昭和8年7月、東京九段・靖国神社境内に、陸海軍将校同相当官の軍刀整備を目的として、財団法人日本刀鍛錬会が組織され、ここで製作された刀を靖国刀と呼び、従事した刀匠を靖国刀匠と言う。大東亜戦争終結までの12年間に、8,100振の刀を鍛えた。
※トム岸田著 「靖國刀」より引用。
 
 
この刀は身幅広い豪壮な造り込みで、小板目肌柾流れ、良く練れて詰むも少しく肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れに互ノ目丁子を交え、足頻りに入り、砂流かかり、長い金筋入り、刃縁に大粒の沸よく付き、覇気ある出来口を示しています。帽子は表裏直ぐに丸く返る。
幅広刀身用の既成鞘に納まりそうです。安価にて拵を製作することが出来るかもしれません。
※白鞘の糊付けが外れています。糊付け修理は5,000円にて承ります。
 
裸身重量906グラム。
 
 
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無銘(宇多平國) ~変化に富んだ作品~

無銘(宇多平國)
– Mumei (Uda Hirakuni)-
 
 
宇多派は鎌倉時代末期の文保頃に、大和国宇陀郡から古入道國光が越中に移住したことにより興り、以後室町時代に渡って繁栄しました。
中でも鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての作品を古宇多、室町期の作品を宇多とそれぞれ称呼します。
宇多派の作品は大和気質が強く、相州伝にかかるところもあり、地鉄は板目に杢目、柾目肌交じりの肌がよく現れます。
 
銘鑑によると、宇多平國は室町時代を通じて同名四人が確認でき、中でも室町中期の明応頃に活躍した國清門の平國が著名です。
 
この刀は宇多派の中でも平國と個銘極めされた一振で、小板目肌杢交じり、総体に柾ががった地鉄には、淡く映りが立ち、刃文は元の方が潤みごころで、刃縁の柾に流れた地鉄に絡んで長い砂流を呈し、先の方では匂口に広狭を持たせ、短い足が随所に入り、金筋交え、刃縁の変化に富んだ作品となっています。
 
裸身重量605グラム。
 
 
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於青山宗有 慶應元年八月日 ~出来が良い見応えある一刀~

於青山宗有 慶應元年八月日
– Oite Aoyama Muneari –
 
 
鎬造、庵棟、身幅広く豪壮。地鉄は板目が練れて詰み、地沸付いて無地風となり、刃文は匂口明るく冴え、湾れ調子に互ノ目を焼き上げ、刃中には長い足を頻りに入れ、刃縁には小沸が付き、細かな砂流かかり、金筋入り、尖りごころの刃を交え、帽子は直ぐに丸く返る。
 
下地研磨も良く、特段手をかける必要なくこのまま御鑑賞をお楽しみ頂けます。目立つ鍛錬疵も無く出来が良い見応えある一刀です。
幅広刀身用の既製品鞘に納まりそうなので、安価にて拵の製作ができそうです。
 
裸身重量815グラム。
 
 
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則光(加州) ~現存作が少ない加州則光!!~

則光(加州)
– Norimitsu(Kashu) –
 
 
加州則光の現存作は少ないため、大変貴重です。
 
この脇指は小板目肌柾流れた地鉄に淡く映りが立ち、刃文は匂口明るい小湾れに互ノ目を焼き上げ、刃縁には細かな砂流や沸筋がかかり、焼き頭に足入り、打除風の刃等交え、変化に富んだ出来口を見せる作品です。
 
黒蝋塗の時代物の鞘が付属しております。お好みの金具を用いて柄を新調してお楽しみください。
 
 
裸身重量423ラム。  拵に納めて鞘を払った重量グラム。
 
 
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鐔30点を追加致しました。

鐔30点を追加致しました。