藤原吉綱

藤原吉綱
– Fujiwara Yoshitsuna –
 
 
吉綱は初代近江守忠綱の門人で備前伝を得意とした刀工です。この脇指は身幅重ねがっちりとし、切先少し延びた豪壮な姿で、地鉄は小板目がよく練れて詰み、地沸付いて地景入って精美。刃文は備前伝を得意とした吉綱にしては珍しい濤瀾風の刃を焼き上げ、刃縁よく沸づき、刃中には砂流や太めの金筋等が見られる等、相伝備前と言った感を受け、激しいく織り出される互ノ目の景色には眼を見張るものがあり、美術鑑賞刀として申し分ない力作です。
 
裸身重量552グラム。  拵に納めて鞘を払った重量804グラム。
 
 
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