小サ刀 摂州住藤原國義 ~親國貞の代作も務めた名工~

小サ刀 摂州住藤原國義 ~親國貞の代作も務めた名工~
摂州住藤原國義
– Sesshu ju Fujiwara Kuniyoshi –
 
國義は初代和泉守國貞門で、井上真改の兄弟子にあたり、初代國貞の晩年に於いてはその代作代銘を多数手がけた刀工として知られています。
本国は日向で、俗名を鈴木作之丞と称し、後に長友氏に改めました。石見國浜田藩亀井氏に仕え、慶安三年頃には下総守を受領したものと考えられます。
 
この脇指は元先の幅差程好く開き、地鉄は板目肌がよく練れて地沸付いて精良で、地景入って肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた湾れ刃に、互ノ目足や葉を盛んに交え、刃中よく沸付いて変化に富み、鋩子は直ぐに先丸く返り、親國貞を思わせる出来口を誇っています。
 
裸身重量624グラム。

刀 無銘 ~簡易武用拵製作可能!バランス良い一刀です!~

無銘
– Mumei –
 
元先の幅差頃好く、姿良し。保存状態が芳しくないため総体に錆に包まれています。そのため地刃は確認できませんが、焼刃はしっかりとあるようです。
刀身中央よりやや手前重心なので、拵を付けると更に手元重心になり、扱いやすい一刀に仕上がることでしょう。既製品の鞘に納まるので、町井勲監修の簡易武用拵でしたら77,000円(税込)にて製作可能です。
金錆がございますので、研磨を施しても処々に痘痕状の小錆は残るものと予想されますが、居合稽古や試斬稽古用として、お手頃な価格が魅力的です。
研磨は113,850円(税込)より承りますが、特に仕上げ迄不要で試斬用白研ぎで宜しければ66,000円(税込)にて承ります。
 
裸身重量755グラム。

刀 平久守 ~彫物あって二尺三寸四分!! 居合演武に用いれば注目の的間違いなし!~

刀 吉家(伝加州) ~蛭巻風に雨龍文様の変塗鞘!! 目貫は金無垢!! うぶ茎在銘の古刀をお求め易くご紹介!~

吉家(伝加州)
– Yoshiie (Den Kashu) –
 
銘鑑を繙くに、室町後期の天文頃の加賀国に吉家の名が見られます。作品が多くないようで詳しくは記述されていません。
 
この刀は腰元より上から反り始める所謂先反りの太刀と刀の併用姿。踏ん張り付いた姿は気品を感じさせます。地鉄は杢目肌がよく練れて詰み、地景入り、少しく肌立って直ぐ映り立ち、刃文は匂口締りごころの細直刃で、元の方はふわりと柔らかい感じで刃中まで沸え、先は上述の通り匂口が締まりごころとなって、刃縁から平地に向かっての細かな働きが顕著に見られ、打除風の刃や解れ風の刃を交え、平地から刃中にかけての稲妻が見られ、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返る。
日本美術刀剣保存協会の極めでは伝加州とされており、それに基づいての時代記述を行いましたが、私見ではもう少し時代を上げても良さそうにも感じられます。
 
附属の拵は黒石目地に黒蝋にて細く二本乃至三本の蛭巻を施し、更には雨龍文様を散らした贅沢な塗りで、痛みも無く健全。丁寧に魚々子が打たれた赤銅地の鐔には、菊花を始めとした様々な草花を円形にあしらい、縁金具も小さな魚々子を丁寧に打ち、そこに金で沙綾形文様をあしらっている。目貫は梅花に甲冑の袖と矢を配した構図良い金無垢の逸品。拵だけでも独り歩きできる名拵です。
 
鞘を払って構えてみると、手元重心で実にバランスが良く、非常に軽く感じられます。柄にガタツキはありませんが、居合や武用に用いる刀ではありませんので、純然たる美術鑑賞刀として末永く愛でて頂きたい一刀です。
いずれの都道府県での登録だったのか、古い登録証には記載されておらず、そのためであろう平成26年に登録しなおされていますが、元は登録昭和26年の大名登録刀で、登録番号は1096番とかなり若い番号。登録年と番号からも伝来の良さを物語る名品です。
 
裸身重量613グラム。  拵に納めて鞘を払った重量882グラム。

刀 無銘(畠田光守)(備前国吉岡一文字助光) ~夢ある一刀!! 両鑑定機関では共に鎌倉時代後期と鑑定されています!~

無銘(畠田光守)(備前国吉岡一文字助光)
– Mumei (Hatakeda Mitsumori)(Bizen no kuni Ichimonji Sukemitsu) –
 
日本刀剣保存会では吉岡一文字助光。倉敷刀剣美術館では畠田光守で極められた一刀です。
 
吉岡一文字派は吉井川左岸の赤磐郡吉岡(現在の岡山県久米郡)で槌を振るった刀工一派で、助吉を祖とし、一族は刀工名の頭に「助」の字を冠しており、助光は開祖である助吉の孫、または曽孫と伝えられる同派を代表する名工です。
助光の作風としては、匂出来(においでき:匂が刃文全体を 覆うような様)で焼き幅の広い丁子乱や大丁子乱の刃を焼き、地鉄は細かい杢目肌に地沸が付き、乱映りが立ちます。
「一 備前国吉岡住左近将監紀助光」等と長銘を切り、紀姓で左近将監の官名を名乗ったことが知られており、代表作には国宝指定の元応二年紀の薙刀と元亨二年紀の太刀があります。
 
畠田派は鎌倉時代の備前国(岡山県東南部)の一派で、その作風は丁子刃の華やかな刃文を得意とし、同国で栄えた長船派や一文字派の刀工と類似します。 光守は同派の刀工で、現存する有銘作は非常に少なく、代表作としては重要美術品に指定されている堀田家伝来の太刀と、同じく重要美術品に指定されている秋元家伝来の折返銘の小太刀がよく知られており、これらは共に焼幅の広い匂出来の丁子乱れを焼いて華麗な作風を示しています。
 
この刀は大きく磨り上げられるも、未だ踏ん張りがあり、細身ながら優雅な姿をとどめています。地鉄は小板目杢交じり、刃文はふわりと柔らか味を感じさせる丁字乱れに互ノ目や小丁字を交え、小足、金筋入り、千変万化の景色を見せます。鋩子は表やや乱れごころに、裏は直ぐに先丸く返っており、実戦を潜り抜けてきた一刀のようで、棟には小さな物も含め八箇所切込傷が見られます。
 
附属の拵は近年数寄者が新調したもので、金具は全て時代物で誂えられています。鞘を払って構えてみると、手元重心で非常にバランスが良く物凄く軽く感じます。柄にがたつきはありません。
 
尚、当店の私見では鎌倉後期と言うよりは、時代を下げ、南北朝後期から室町初期に活躍した名工、三条吉則辺りにも見えます。
美術館賞用上研磨を施し、日本美術刀剣保存協会での鑑定結果に期待したい一刀です。
 
 
裸身重量527グラム。  拵に納めて鞘を払った重量793グラム。

山城大掾源國重

山城大掾源國重
– Yamashiro Daijo Minamoto Kunishige –
 
 
山城大掾国重は大月与五郎国重の弟で、正保二年山城大掾を受領し、江戸・作州津山に於いても作刀しており、二代山城大掾国重と共に江戸水田と称されます。
 
この刀は元先の差が開き、反り浅めの典型的な寛文新刀体配で、小板目肌杢交じりのよく練られた地鉄に、國重らしい荒沸盛んについた刃文を直刃調に焼き上げた作品。刃中には浅い小湾れや互ノ目風の刃を交え、足入り、荒沸が地にこぼれる等、一見大人しい直刃調に見えながらも、沸の激しさを見せる出来口です。
手元重心でバランスが良く、拵に掛ければ更に扱いの良さを感じることでしょう。
 
裸身重量686グラム。
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

横山上野大掾藤原祐定 備州長船住人

横山上野大掾藤原祐定 備州長船住人
– Yokoyama Kozuke Daijo Fujiwara Sukesada Bishu Osafune junin –
 
 
銘に関しては首肯できかねますので、刃長二尺三寸ある無銘刀としてお求め下さい。
元先の幅差開き、現状では物打辺りで反りを伏せられているため、姿に違和感を覚えますが、反りを元に戻すことが可能です。※登録証の内容変更が必要です。
現状では地鉄の様子は見れませんが、刃文は直刃が元から先までしっかりと入っていますので、研磨練習用としても、安価試斬稽古刀としてもお薦め致します。
※刀身とはばきのみの販売となります。
 
裸身重量771グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

横山加賀介藤(以下切)(初代祐永)

横山加賀介藤(以下切)(初代祐永)
(菊紋)一 (以下判読不明)
– Yokoyama Kaganosuke Fuji (cutted below)(1st Gen Sukenaga) –
 
 
備前国長船の故地には、新刀期より横山一派が栄え、連錦を飾り新々刀期を経て明治の廃刀令まで続きました。
加賀介祐永は横山祐平の次男として生まれ、兄祐盛が七兵衛祐定の養子となったため、その跡目を継ぎ、天保四年に加賀介を受領。茎に菊紋と一の字を切る事を許され、友成五十六代孫と称し、嘉永4年に57歳で没しています。
 
この刀は反り浅目で元先の幅差が開き、中切先やや延びごころ。大きく区を送られ茎尻を切られており、また、どのような経緯を経てか、茎の朽ち込みが目立つため、指裏の銘文の判読が難しい状態となっています。
されど銘は良さそうですので、研磨代を捻出する価値はあります。
地鉄は小板目肌が細かく詰み、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れを、山と谷の高低を激しく焼き上げ、刃縁に細かな砂流が見られ、殊更互ノ目の山の中をくり抜くかの如き刃や、蛇の目刃が見られ、葉も看取されます。鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返っています。
 
現状では保存状態芳しくない様子にありますが、だからこそ、新々刀期の備前刀を代表する名工の作を入手し易いので、是非この機会を逃さないで下さい。
本刀は兵庫県下の旧家からの買取で、登録手続きのお手伝いも全て当店にて行いました市場初登場のうぶ品です。
 
裸身重量646グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
元先の幅差頃好く、切先延びた豪壮な姿。地鉄は小板目杢交じりでよく練れて詰むも少しく肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、刃縁には細かな砂流が随所に見られ、互ノ目の山に円形の葉入り、鋩子は表裏直ぐ調に先丸く返る。
 
附属の拵は鞘に傷や塗りの浮き等が見られるも、それこそが時代の良さともとれよう。柄は極僅かにがたつきがあるものの、気にならない程度であって無いに近い。
 
これから刀剣趣味を始められる方にもお求めやすい価格でご紹介致します。鞘を払って構えると、手元重心でバランスも良く、短寸の武用刀をお探しの方にも向いた一刀です。
 
裸身重量580グラム。  拵に納めて鞘を払った重量788グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

短刀 相州住秋廣 ~お安くご紹介致します!!これから刀剣趣味を始められる方や手頃な御守刀をお探しの方に!~

相州住秋廣
– Soshu ju Akihiro –
 
銘は趣向できませんので、無銘の短刀としてお求め下さい。現状では研磨状態の悪さから、地刃の鑑賞にはややしんどさを感じるかも知れませんが、なんとか鑑賞していただけます。
匂口明るい小湾れを焼いた作品です。研磨もお安くお引き受け致しますのでお気軽にご用命下さい。
 
裸身重量64グラム。  拵に納めて鞘を払った重量81グラム。