備前國住長船清光 永禄十年八月日

備前國住長船清光 永禄十年八月日

備前國住長船清光 永禄十年八月日
– Bizen no kuni ju Osafune Kiyomitsu –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/292/00.html

室町時代後期の備前長船の刀工、及びその作刀を総称して末備前と呼称します。中でも清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉などの俗名を冠する刀工の存在が確認されており、祐定、勝光、忠光と共に末備前を代表する刀工の一人として著名で、比較的直刃の作刀が多く残されています。

この短刀は元幅の差頃好く、フクラ気持ち落とした造り込みで、棟は庵棟。地鉄は杢目よく練れて細かな地景入り、淡く映り立ち、刃文は直刃調子の極浅い湾れで、刃縁には細かな変化が見られ、砂流かかり、鋩子は焼きたっぷりと先丸く返っています。
指裏の鍛錬疵こそ惜しまれますが、修復研磨によって目立たなくすることが可能。裏年紀も切られているので、修復研磨を行えば、特別保存刀剣鑑定もゆうに合格するものと思われます。
現状古研ぎにて、フクラ部分に目立たぬ極小の刃毀れが4カ所あります。※部分研磨可能です。

裸身重量175グラム。  拵に納めて鞘を払った重量240グラム。

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