無銘 ~反り高く優雅な姿の一刀~

無銘 ~剃り高く優雅な一振~

無銘
– Mumei –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1529/00.html

兵庫県下の旧家よりうぶ出しの一刀をご紹介致します。
反り深く、元先の幅差開いて切先やや延びる。地鉄は小板目柾流れ粕立つ。刃文は湾れ調子に互ノ目や尖り互ノ目を交え、刃縁には大粒の沸が絡み、刃中足入り、砂流かかり、鋩子は表裏共に直ぐ調に先丸く返る。
製作年代は古くも見えるが、茎を見るに銘を朽ちさせ、敢えて銘を消した痕跡が見られるので、無難なところで室町後期から江戸前期と鑑たい。とにかく踏ん張りついて反り深い姿は優雅で、武器であることを忘れさせます。
当店にて然るべき諸工作(白鞘慎重・上研磨・銀はばき新調)を施しました。鑑定書を付けて出世させ、後世に伝え遺して頂きたい一刀です。

裸身重量735グラム。

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