脇指 無銘 ~敵に間合を読ませぬ工夫が凝らされた打刀拵!内外共に鑑定を受けて後世に残して下さい!!~

無銘
Mumei –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/776/00.html

二尺に近い刃長に、うぶの打刀拵、天井が低い室内での有事に備えた造りである。切先延びて力強く、地鉄は小板目杢混じり、よく練れて詰み、地沸付く。刃文は互ノ目丁字乱れで、刃縁には砂流が盛んに見られ、金筋、稲妻、足、葉入り、尖りごころの刃混じる様は、煮えたぎるマグマを連想させる。鋩子は直ぐに表は先掃き掛けて沸筋食い下げ、裏は先突き上げごころに共に丸く返る。

上述の通り天井が低い室内での有事に備えたうぶの拵は現代に於いて、当時の士の武に対する姿勢を研究する意味でも大変貴重な存在で、長い鞘に刃長短い刀身を仕込んだり、逆に短く見える鞘に目一杯長い刃長の刀身を仕込む等、敵に間合を読ませない工夫が凝らされました。このような拵は後世の商売人によってバラされたり、鞘尻の方から穴をあけて長寸の刀が入るように改造されたりと、年々その姿を消しています。
そんな中、この長脇指が仕込まれた打刀拵は非常に状態が良く、柄巻のみ絹糸の風化が進んでいたため、当店にて上巻きを施し直しました。
鐔鳴りは僅かに見られますが、柄にがたつきは無く、しっかりとしており、切羽も完全なオリジナルですり替えられていません。鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、本刀を腰に帯びていた当時の士の武辺魂が覗える逸品です。
特別保存刀装審査並びに保存刀剣鑑定を是非とも御受審頂き、後世に現在の姿のまま残し伝えて下さる方にお譲りしたく考えております。

裸身重量645グラム。  拵に納めて鞘を払った重量987グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

刀 不明 ~手持ちバランス良い鋭い造り込みの一刀です!保存刀剣審査を是非御受審下さい!目貫金無垢保証!~

不明
– Unknown –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1530/00.html

反りやや深目で切先延びた鋭い造り込み。地鉄は小板目よく練れて詰むも処々肌立ち、地沸付いて細かな地景入る。刃文は匂口明るく、小湾れに互ノ目や互ノ目丁字を交え、刃中足、葉盛んに入り、鋩子は横手下で焼き幅をうんと広げて乱れ込み、先丸く返る。

在銘ながらも刃の出来が良いがために、意図的に銘を読み辛くされているのが惜しまれる。拵は金具を龍図で統一しており、上手な革柄巻がなされ、拵の価値を高めています。目貫は金無垢と思われ、柄にしっかりとした重量を感じる。
鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、柄にガタツキ無し。鐔鳴りも皆無と言って良い程しっかりとしています。切羽は銀無垢金鍍金。拵に相当な費用をかけている様が窺えます。保存刀剣審査を是非御受審下さい。
※目貫が金無垢ではなかった場合は11万円御返金致します。(柄巻等諸工作を当店に依頼された場合に限る)

裸身重量872グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,182グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

槍 南都住金房兵衛尉政次 ~南都宝蔵院の十文字槍の作者として名高い金房政次による見事な笹穂槍!出来抜群!!~

南都住金房兵衛尉政次
– Nanto ju Kanabo Hyoe no jo Masatsugu –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/049/00.html

金房一派は大和国にて栄えた手掻末葉の刀工群で、南都宝蔵院の僧兵に数多の刀剣を鍛え、兵衛尉政次や隼人丞正實らが著名。十文字槍で有名な宝蔵院流槍術の始祖、覚禅房胤栄の槍も金房一派の刀工の手により鍛えられました。
現存する作品は、刀や槍、薙刀と言ったものが多く、短刀や小脇指の類は少なく、作風としては元先の幅差が少ない頑強なる造り込みが多く、利刀としても優れていたため、武将達からも厚い支持を得ていたようです。

この槍は刀は同派代表する政次による作で、ケラ首は八角形。笹穂槍との名称の通り、笹の葉のような形状を誇る。地鉄は柾目鍛えで肌立って地景入り、刃文は匂口明るく、湾れに互ノ目を交え、刃縁は地鉄に絡んだ見事な砂流を総体に見せ、平部分の匂口は特にそれが顕著に現れ、あたかも和紙を割いたかの如く、砂流の端が平地に向けてがバサけた感じの覇気溢れる出来口。鋩子は直ぐに先掃き掛けて丸く返っています。素槍の中でも笹穂は少なく、ましてやうぶ茎在銘で槍の名手と名高い政次の作品ともなれば、槍コレクター垂涎の名槍です。
茎の長さ約36.45センチ。ケラ首根本の幅17.6ミリ。ケラ首根本の重ね18.4ミリ。

裸身重量366グラム。

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槍 播陽國衙壮金重 貞享六年子十二月吉日 ~城備えとして数多鍛えられた金重の片鎌槍の一筋!出来抜群!!~

播陽國衙壮金重 貞享六年子十二月吉日
– Banyo no Kokuga no Sho Kaneshige –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/048/00.html

播州金重は、俗名を多田与三左衛門称し、本国は美濃関。播磨国府に住し、江戸、京都にても造りました。活躍したのは寛文頃(1661)から正徳頃(1716)で、業物としても知られる刀工です。 「播陽国衙壮金重」「金重丸」「播陽国衙壮金重於江戸湯島天神龍作」等と銘切ります。
国衙(こくが)とは国府の建物の指し、壮は荘園を意味する。つまりこの槍の銘は、播磨の國の国府がある地域に住む金重という意味である。

この片鎌槍はどこかの大名による発注によるものか、同形が数多く打たれたようで、これまでに同工同形の片鎌槍で、茎に朱漆で「八十六」や「九十」と書かれた物を経眼しています。
尚、貞享は四年で終わっており、貞享六年は、つまり元禄二年となります。これは、現代程通信が発達していない当時、改元された知らせを受けるの時差があったことを物語っており、資料としても非常に興味深く、或いは同形の片鎌槍に貞享年紀が多く見られることから、改元後も敢えて貞享年紀を切った可能性も高く感じられます。
ケラ首は丸形で、元より先に行くに従って先幅が広くなり、穂先の切先並びに鎌部の切先共に剣形で三ツ頭がついた厳つい造り込み。地鉄は小板目で刃縁柾となり、よく練れて詰み、地景入り、刃文は匂口明るい互ノ目乱れで、刃中盛んに砂流かかる迫力があって出来が良い。
近年研磨されたものですが、上手な研磨とは言えず、本槍が持つ魅力を引き出せていません。余力ある方は是非とも然るべき研磨を施し、特別保存刀剣鑑定も受審の上、本槍の出来の良さを御堪能頂きたく思います。
茎長さ約36.4センチ。鎌部分の長さ約5.3センチ。ケラ首根本14.3ミリ。

裸身重量227グラム。

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槍 信國 文明十三年十二月日 ~見事な彫り物と地刃の出来!誉傷が残る数多の戦を潜り抜けてきた名槍!!~

信國 文明十三年十二月日
– Nobukuni –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/047/00.html

古来、初代信國は相州貞宗の門人といい、時代を建武と伝えていますが、現存するものに建武およびその近辺の年紀は皆無で、またそこまで遡ると鑑せられる作も見当たらず、しかも現存する最古の延文・貞治年紀の信國の作風が、貞宗と直結することから、今日では延文・貞治を初代と見做すのが通説となっています。
彼は伝書に拠れば了久信(了戒の子)の子、或は孫と記されていますが、延文三年及び康安元年紀の作に来派の伝統である直刃が見られることや、鍛えが直刃・乱れ刃に拘らず流れるところなどに所伝を首肯せしめるものがあります。 南北朝末期には代替わりの信國が存在し、更に応永頃に入ってからの信國派には、式部丞信國・左衛門尉信國の両工が代表工として著名で、他に二字銘の信國を銘する刀工がおり、いずれも應永年紀を切るところから「應永信國」と呼称されています。 同銘が何人いるか明らかではありませんが、流石に京鍛冶の名門であるだけに、信國を名乗る刀工の作には優れたものが経眼されます。 初代信國の作風は京物の伝統を示した直刃と貞宗風を承けた湾れ刃の二様が主でしたが、南北朝末期の代替わりの信國から「應永信國」にかけては、上記の作風の他に互の目調の乱れ刃の作域が新たに加わります。

長さ一尺を超える槍を大身槍と呼称します。この槍は文明十三年の年紀が切られた貴重な一筋で、ケラ首は五角形で長く、ケラ首下部幅17.3ミリ。ケラ首下部重ね11.3ミリ。茎長さ約40.3ミリ。元先の幅差開いて先に行くに従って幅広くなり、フクラ尋常。ケラ首部分に三鈷剣。平地には幅広い樋を角止めとし、その中に龍が巧みな技術によって彫られています。
地鉄は板目肌よく練れて地景入り、刃文は匂口明るく、直刃貴重に浅く湾れて互ノ目を交え、刃縁には砂流が随所に現れ、刃中には肌に添って現れた千変万華の働きが、何とも言えぬ味わい深さを醸し出しています。鋩子は直ぐにこれもまた盛んに砂流を伴って丸く返っています。

相当働いてきたようで、研ぎ減りによって低くなったケラ首周りの区の段差や、顔と鱗が消えた樋の中の龍の彫りと、刃毀れとして残る誉傷が、幾度と無く過酷な戦場を潜り抜けてきた様子を今に物語ります。
現状古研ぎですので、然るべき上手な研磨を施し、本槍の地刃の冴えを存分にお楽しみ頂きたい名槍です。

裸身重量500グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

槍 無銘(下坂) ~保存刀剣鑑定書付きの大振りな素槍をお求め易い低価格で御紹介致します!!~

無銘(下坂)
– Mumei(Shimosaka) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/046/00.html

下坂派は安土桃山時代の天正頃(1573年頃)の近江の西坂本下坂に住んでいた、「下坂八郎左衛門」が祖と言われており、同工は越前康継の父又は兄と伝えられています。「下坂」を銘する刀工は全国に散在していますが、源流は全て近江の下坂に発しています。

この槍はケラ首丸形で刃長長目にしてフクラ枯れた鋭い造り込み。銘は切られていたであろうが、長年樫でできた柄に装着されていたためであろう、銘は朽ち込み、現在は銘を確認することがかないません。
地鉄は柾気が強い小板目で、細かな地沸が付き、刃文は匂口明るく、直刃調子に小湾れや小互ノ目を交え、刃縁には匂口と繋がった湯走風の刃を交え、鋩子は掃き掛けて大丸に返っています。
ケラ首下部19.8ミリ。茎長さ約34.7センチ。

裸身重量373グラム。  拵に納めて鞘を払った重量グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

両鎬造素槍 越前守國次

両鎬造素槍 越前守國次

越前守國次
– Echizen no kami Kunitsugu –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/045/00.html

出羽大掾國路門。國路の子或いは門人と言う。寛永11年8月頃、江戸に駐槌。寛永14年迄に越前大掾を受領。後年越前守に転任し、晩年は肥後熊本に移り住み、肥後の林又七に鍛錬の秘奥を伝授したと伝えられ、國路との合作も見られます。

この槍は両鎬造でケラ首は円形。表に細く短目の樋を丈比べの如く互い違いに掻き、裏は短く太目の樋を腰寄りに掻いていおり、形状は刃線を軽く絞って先を張らせ、フクラ豊かに、なんとも言えぬ曲線美を織りなしています。
地鉄は柾気が強い小板目がよく練れて少しく肌立ち、堀川系であることを物語り、刃文は直刃基調に刃縁に砂流が見られ、解れ風の刃を伴い、鋩子は直ぐ焼き上げられ、真面目な研磨が施されているので、見た目にもスキッとした名槍です。
ケラ首下部15.5ミリ。茎長さ約29.85センチ。

裸身重量130グラム。

古刀再現の第一人者、藤安将平による一文字写しの太刀

古刀再現の第一人者、藤安将平による一文字写しの太刀

一 マサヒラ作
– Ichi Masahira –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tachi/100/00.html

藤安将平刀匠は昭和21年福島県伊達郡生まれ。昭和41年長野県坂城町の刀匠、故人間国宝、宮入行平師に入門。
昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設して独立。以後作刀の研究修練を重ね日本美術刀剣保存協会優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞受賞。同14年日本美術刀剣保存協会寒山賞を受賞。

尾張熱田神宮、奈良護国神社など多くの神社で奉納鍛錬を行い、平成20年には、704年、佐備大麻呂の作剣以来、およそ千三百年ぶりに常陸鹿島神宮において日本刀奉納鍛錬を行う。

昭和59年秋には伊勢神宮第61回式年遷宮、御神宝太刀謹作奉仕の大役も担い、先の震災で大きな被害を受けた福島県南相馬の御刀神社復興支援にも大きく尽力され、御神宝となる直刀を謹作奉仕し、直近では福岡の宮地嶽古墳出土大直刀の復元鍛錬など、現代日本刀匠屈指の作刀技術を持っている。

平安、鎌倉時代の古刀剣再現への強い想いを持ち、長年研究修練に取り組み、国宝、重要文化財やそれに類する刀剣類、全国の砂鉄や鉄文化の知識見識も豊富で、太刀、刀、短刀、脇指、薙刀、古代直刀など、どれを手掛けても正確で美しい刀姿を造り上げる。地鉄、焼刃の手際も鮮やかで幅広い製作能力を誇り、中心鑢や銘文といった中心仕立ても現代刀匠随一で、師である行平没後、師の実子である宮入小左衛門行平(宮入恵)を預かり、弟子として鍛刀修業を積ませた経緯からも、師の信任が厚く、その技量の高さを物語っている。

近年は奈良正倉院収蔵の直刀、手鉾のなど奈良時代の刀剣類の研究、名物鶴丸國永や薬研藤四郎の復元製作にも取り組まれ、上記の御刀神社奉納直刀の焼刃などは神域に入られたと言っても過言ではない。

古刀再現の第一人者として、また、鉄をも裁断する利刀を鍛えることでもその名が高い名工藤安将平。当店々主である町井勲とタッグを組み、真の実用兼美の名刀造りに今も勤しんでいます。

この太刀は優美な腰反りの太刀姿が印象的な、将平による一文字写の作品です。
踏ん張りつくも先幅広く感じるその姿は、如何にも鎌倉武士の佩刀を連想させる力強さを持っています。地鉄は小板目杢交じりでよく練れて詰み、少しく肌立ちごころ。刃文は匂口ふわりと柔らかさを感じさせる互ノ目に丁字を交え、今現在一文字の写しとして鍛えられる現代刀とは趣が異なり、仰々しさが無く、古刀然とした自然な焼刃が織り成す景色は、近年の作品でありながらも悠久の歴史を感じさせ、刃中には足や葉が入り、鋩子は直ぐ調に先丸く返っています。
研磨コンクール上位入賞者による上研磨、上はばき、上白鞘、全ての工作を当店にて施しました。研ぎ澄まされた地刃の冴えを存分に御堪能下さい。
※将平刀匠は古刀再現を目指して鍛刀しているため、他の現代刀匠とは異なる鍛法を用います。そのため古刀然たる鍛え疵がございますが、これこそが本太刀の味と言えます。

裸身重量791グラム。