脇指 下坂

下坂派は安土桃山時代の天正頃(1573年頃)の近江の西坂本下坂に住んでいた「下坂八郎左衛門」が祖と言われており、同工は越前康継の父又は兄と伝えられています。
「下坂」を銘する刀工は全国に散在していますが、源流はすべて近江の下坂に発しています。
元先の幅差頃好く開いて切先延び、地鉄は小板目杢交じり、よく練れて詰むも少しく肌立ち、地景入る。刃文は匂口明るく、互ノ目乱れに蛇の目刃や尖りごころの刃交じり、乱れの谷には匂深い足が入り、細かな砂流や葉入る。鋩子は焼きなまされて現状では焼き甘く判然としない。
附属の拵は切羽も完全なオリジナル。柄にガタツキは無く、鐔鳴りもほぼ無し。柄糸は当店にて上巻きにて巻き替え済みです。。
裸身重量427グラム。  拵に納めて鞘を払った重量629グラム。

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