濃州関住二十三代藤原兼房作 昭和二二十九年二月吉日

濃州関住二十三代藤原兼房作 昭和二二十九年二月吉日

濃州関住二十三代藤原兼房作 昭和二二十九年二月吉日
– Noshu Seki ju nijusandai Fujiwara Kanefusa saku(23generation) –
 
本名、加藤鉀一。明治13年生まれ。岐阜県関市栄町住、加藤善之助寿命の門人で国工院名誉会員権大宗匠、入選、優秀賞を多数獲得し、岐阜県重要無形文化財指定を受けた昭和の名工です。
 
この刀は巷に出回る安価居合刀として鍛えられたものではなく、美術観賞用、御守刀として入念に鍛えられた一刀で、当然ながら研磨やはばきも良い仕事がなされています。
身幅広く、重ね厚めで切先延びた豪壮な造り込みに、小板目よく練れて詰んだ精良な地鉄。匂口明るく冴えた互ノ目丁子乱れは頻りに足が入って見事であり、総体にふんわりとした柔かい印象を与える出来口です。
※極小の刃毀れが刀身中程に見られます。部分研磨(有償)にて除去可能ですのでご希望の方はお申し付け下さい。
 
 
裸身重量999グラム。

刀 無銘

刀 無銘

無銘
– Mumei –
市場初登場の完全なるうぶ出し! 眼垢は一切ついておりません。
刃長二尺三寸余の長めの時代刀が納められた98式鉄鞘陸軍刀拵。軍装に精通された方なら写真をご覧頂いた途端、元々は二鐶吊りの94式軍刀であり、駐爪牡丹の位置などから初期型であることがお判り頂けるはずです。
 
刀身はうぶ無銘で、所々に鍛錬疵が見られるも、小板目に杢交じり、刃縁柾がかり、淡く乱れ映りが見られ、匂口は明るく、元の方に兼房乱れを連想させる互ノ目乱れ、先に行くにしたがって乱れの高低が落ち着いた互ノ目乱れとなり、刃中には砂流や足が盛んに入った働き豊富な出来口を示しています。
 
附属の軍刀拵は金具刻印は全て「4」番の完全なるオリジナル。大切羽は鐔と一体型の少し珍しいタイプで、鞘の痛みも少なくコンディションは良好。柄巻きのみ絹糸の風化が著しかったため、当店にて上柄巻きを施しました。
この一刀を携えられた英霊の心をも大切に次世代に伝えて下さる方にお譲りしたく思います。
※保存審査受審をご希望の方は、指裏の疵在る箇所に埋鉄を施されることをお薦め致します。
 
 
裸身重量857グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,275グラム。

短刀  高田住平守重

高田住平守重

短刀 高田住平守重

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/152/00.html

 

日本刀銘鑑を紐解くと、高田派の守重は室町前期永享頃に一人、他に文明、永正、天文に同銘工が確認されます。本刀は天文頃の守重と鑑て良いかと個人的には考えますが、日本美術刀剣保存協会に於いては銘振りを疑問視する意見もあり、現時点では保存刀剣の合格基準には至りませんでした。

しかしながら破綻無く緻密に練られ、地景頻りに入って淡く小乱れ映り立つ杢目肌は見事であり、直刃調に細かな尖り刃を焼いた作風は、多くの高田派の作品に経眼されるところですので、銘への疑いを気にせず、上の出来でご判断下さればと思います。お求め易い価格を提示させていただきますので、刀身の出来を愛でて下さる目利きの方、この機会に是非ご検討下さい。

附属の拵は扇の的を題材にした縁頭に、江州の宗典分派と伝わる野村包教在銘の鐔がついており、柄巻きは縁頭の題材に合わせ、弓矢図の現代目貫を用い、近年に巻き直されています。
※お手をかけず地刃を御観賞頂ける状態ではありますが、棟角に何かを打ちつけたような跡が数箇所あります。

裸身重量266グラム。  拵に納めて鞘を払った重量480グラム。

 

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/151/00.html

 

祐定と共に末備前を代表する清光の天文二年の年紀入りの短刀です。
地鉄にはほのかに映りごころも現れており、焼刃はしっかりとあって、刃中の働きも楽しめる出来口ではありますが、惜しいことに鍛錬疵が目立ちます。
当店にてうぶで買い付け、登録の手続きから研磨まで全ての作業を行いました。安い研磨ではありますが、コストは相当にかかっているものの、美観を損なう疵があることから赤字覚悟の低価格で御案内致します。末備前と清光の参考品として御所持頂ければと思います。
※埋鉄を施し、もう少し良い研磨を施すことで、かなり見た目が変わるかと思います。ご興味ある方は御相談下さい。

裸身重量223グラム。

刀  濃州関住義光作 昭和十七年三月

濃州関住義光作 昭和十七年三月

刀  濃州関住義光作 昭和十七年三月

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/590/00.html

 

刀身無疵無欠点。匂口明るく冴えた尖り刃交じりの互ノ目乱れを焼いた作品。
戦中も大切に扱われていた一刀で、石突金具のみ革で覆われていました。しかしながらそれが仇となり、水気を含んだまま長い月日が経過したため、石突の変色、鉄鞘の発錆を招いてしまっています。
刀身は白鞘に移され保管されていたため、比較的状態は良いですが、指裏物打辺りに発錆してしまったものを、素人が耐水ペーパーで擦った痕跡が見受けられます。
お時間さえ頂ければ、10万円で美術鑑賞用並研磨を承ります。お気軽にお問い合わせ下さい。

裸身重量742グラム。  拵に納め、鞘を払った重量1,139グラム。

刀 無銘 ~本漆石目塗鞘の高級九八式軍刀拵入り~

刀 無銘 ~本漆石目塗鞘の高級九八式軍刀拵入り~

刀 無銘 ~本漆石目塗鞘の高級九八式軍刀拵入り~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/589/00.html

 

杢目肌柾流れて肌立った地鉄に、互ノ目乱れ丁子交じりの刃を焼いた長寸の古刀々身が納められた九八式陸軍々刀拵。
九八式軍刀は、鉄鞘やアルミ鞘が人気高いですが、実は本刀の拵のような本漆石目塗りが施された物の方が高級品と言われています。

刀身は元先の差が開いた優雅な姿で手持ちバランス良く、古研ぎ身ながら現状でも御観賞頂ける状態です。はばき元少し上の平地に美観を損なう大きなフクレがあるため、長寸古刀にも関わらずお安く御紹介致しますので、是非この機会にご検討下さい。

居合の稽古演武々用刀として、打刀拵を新調してお使い頂くのも宜しいかと存じます。
※フクレを抑えることが得意な研師がおります。少し手をかけられると今よりフクレが目立たなくなるでしょう。

裸身重量756グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,160グラム。

短刀 祐定作 ~緻密に練られた杢目肌と映りが見事な一刀~

短刀 祐定作

短刀 祐定作

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/148/00.html

 

祐定は勝光、清光などと並び室町末期を代表する備前長船鍛冶の刀工。与三左衛門を筆頭に彦兵衛尉、源兵衛、源左衛門、彦左衛門、五郎左衛門などが居り、いずれも名手として名高い。

本刀は祐定作と、俗名が切られていない三字銘の作品ながら、疵気が無く、映り立った杢目鍛えの地鉄に、盛んに足が入り、出来が良く、古い時代の金着はばきや在銘の縁頭金具、蛇腹の柄巻き、金鍍金を施した上に金を着せた切羽など、本刀の伝来の良さ、格式の高さを窺い知る事が出来ます。

コレクター遺品整理によるうぶ買取品だけあって、眼垢はついておらず緻密に練られた精美な杢目肌が見事な一刀です。化粧直し等再研磨を施すことで、更に本刀の良さを引き出し、ご堪能頂く事ができます。
※附属拵の小柄櫃蓋部分が少し浮いています。はばき側の切羽の金着せが剥離しています。現状維持で保存下さい。保存刀剣鑑定書は当店にて取得しました。

裸身重量110グラム。  拵に納めて鞘を払った重量246グラム。

地刃冴えた見事な一刀

地刃共に出来最高の一刀


武州出羽守源光平

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/566/00.html

 

光平銘に関しては首肯できないため、出来が良い無銘刀としてお求め下さい。
地刃には一切の破綻が無く、小板目の精良な地鉄に大振りの互ノ目丁子乱れを巧みに焼き上げています。匂口明るく冴え、砂流が随所に見られ、覇気ある最高の出来口を示しています。
無銘にして是非とも保存刀剣審査を御受審下さい。
店主 町井勲のギネス6冠達成記念として、上研磨代を考慮した破格値で御案内致します。

裸身重量699グラム。

因州住藤原兼先  ギネス6冠達成記念特別価格

因州住藤原兼先

脇指 因州住藤原兼先

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/350/00.html

 

美濃の兼先は安土桃山時代頃に備前岡山に移住した後、近江、越前、加賀、越中、因幡などの各地に移住しました。因州兼先は池田家の国替に伴い、備前から因幡国へ移り、鳥取城下に鍛冶場を構え、幕末に至るまで繁栄しました。

元は二尺一寸程の短い打刀として鍛えられた刀です。短めの打刀は上士の指料に多く見られ、本刀も名のある士の腰にあったものと思われます。
※はばきの飲み込みを後に深く加工されているため、白鞘とはばきの間に隙間があります。

裸身重量570グラム。

関住兼則作 昭和十二二年十月日 ~刻印新資料となる一刀~


関住兼則作 昭和十四年十月日日
関住兼則作 昭和十四年十月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/556/00.html

本名小島太郎。小島時二郎『兼道』との兄弟で、明治四十年五月(1907)に岐阜県関市長住町に生まれました。
渡辺兼永の門下となって日本刀鍛錬塾で学び、昭和44年2月7日に文化庁より作刀認可。新作名刀展で入選8回を受賞するなど、大東亜戦争時には陸軍受命刀工として活躍した昭和を代表する関鍛冶の一人です。

桜に「昭」の検査刻印は、昭和17~18年に名古屋陸軍造兵廠関分工場が「關」刻印を使用するようになって以降、内務省令によって打たれるようになったと言われていますが、本刀は昭和十四年の作にも関わらず、桜に「昭」の刻印が打たれていることから見て、この種の刻印の使用開始が数年遡ることを示す新資料として価値高い一刀ではないでしょうか。
或いは附属している末期型略式九八式軍刀拵から察するに、昭和十四年に打たれた無刻印の本刀を、軍刀として出荷するにあたって刻印を打ったものでしょうか。
いずれにせよ研究価値充分にあると思われますので、軍刀を研究されておられる方に、是非とも本刀と刻印の研究をお願いしたく思います。

裸身重量822グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,160グラム。