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陸軍九八式軍刀拵(元九四式初期型)
兼俊 ~兼元の兄 極美品の九四式改九八式陸軍刀拵入り~
豪壮且つ鋭い姿! 二尺三寸超! 保存状態抜群の九四式改九八式軍刀拵入り!!
越前守助廣
– Echizennokai Sukehiro –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/731/00.html
身幅広く、重ね厚めで帽子延び、フクラが枯れた、がっしりし且つ鋭い造り込み。地鉄は小板目肌がよく詰み、刃文は匂口明るく冴えた小沸本位の角ばりごころの互ノ目乱れを焼いて、足入り、砂流顕著に現れています。
助廣銘に関しては当然のことながら首肯できませんが、無銘として考えれば、迫力があり、刃も冴えた良い出来の刀です。指裏の区から少し上の刃境辺りに膨れが見られますが、研磨する価値はじゅうぶんにある一刀です。
付属する九八式軍刀拵は保存状態が極めて良く、鐔の黄金色は現在も燦然と光を放っており、鉄鞘の塗装剥げもなく、金具各部の桜花葉も摩耗無く、しっかりと角が立った状態で、付属する野戦用革覆は保存状態抜群のため、今なお脱着がスムーズにできます。保存状態の良さから見て、内地勤務の上士官の持ち物であったと思われ、日本軍装の資料としての価値も極めて高い逸品です。
銘消し及び研磨ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
裸身重量915グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,270グラム。
東神正茂 昭和十九年六月 ~陸軍将校用新軍刀拵(三式陸軍々刀 木鞘漆塗)~
陸軍九八式軍刀(伝 宇和島伊達家 伊達宗克男爵佩刀) – Type 98 Guntou(Connections Uwajima Date family Date Munekatsu Baron Deals) –
一龍子作(長光)
戦時中岡山刑務所の所長であった江村繁太郎は、模範的な受刑者の更生を願い、市原一龍子長光を招聘して受刑者に先手をさせ、刑務所内に於いて数多の日本刀を鍛錬しました。
そのため俗に市原長光の作は、世上、「監獄長光」と言われていましたが、岡山刑務所で鍛えられた作には「江村」と銘切られていたため、長光個銘の作を指して「監獄長光」と呼称するのは間違いと言えます。
戦時中という世情もありまともな美術研磨を施された作品が少ないため、単に本鍛錬軍刀の一つと括られ勝ちですが、入念なる研磨を施して見るとその技量の高さに誰もが驚く昭和の名刀で、利刀としての評判は当時から高く、陸軍受命刀工としても活躍しました。
この刀は見幅広めで重ね厚く、松葉先もしっかりと張って切先が延び、如何にも物斬れしそうな豪壮さを感じさせる体配に、杢目肌が良く練れて肌立ち、匂口明るく冴えた互ノ目丁子を巧みに焼いた作品で、新々刀期の備前物を彷彿とさせる出来口。
附属の拵は陸軍将校用新軍刀。通称三式軍刀。またの名を決戦刀と呼ばれるタイプで、それまでの戦訓から、九四・九八式軍刀は「柄」と柄に纏(まつ)わる目釘と柄糸の脆弱性が問題視され、それらの問題を改善し、且つ、時局柄、機能・実用に重点を置いた外装として誕生しました。
責金や猿手は省略され、鐔と金具も簡素化。鯉口には防塵2分割口金を採用。また、納める刀身の中心の長さを増し、二本目釘にして頑強さを求めました。中には通常、竹を用いて作られる目釘を、螺旋式の鉄目釘にしているものも見られます。
柄巻きは一貫巻を採用し、柄糸には漆を掛けて補強が図られた他、目貫が旧来の太刀拵から打刀拵の位置に変更される等の特徴を持つ、まさに実戦用軍刀拵です。本刀附属のこの三式軍刀はその中でも初期型で保存状態極めて良く、軍装趣味人にとっては垂涎の品と言って過言ではないでしょう。
現状でも地刃の観賞は可能ですが、出来が良い一刀だけに、是非とも美術観賞用の真面目な研磨を施して頂き、市原長光の技量の高さをご堪能下さい。
裸身重量794グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,157グラム。
刀 無銘 ~本漆石目塗鞘の高級九八式軍刀拵入り~
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/589/00.html
杢目肌柾流れて肌立った地鉄に、互ノ目乱れ丁子交じりの刃を焼いた長寸の古刀々身が納められた九八式陸軍々刀拵。
九八式軍刀は、鉄鞘やアルミ鞘が人気高いですが、実は本刀の拵のような本漆石目塗りが施された物の方が高級品と言われています。
刀身は元先の差が開いた優雅な姿で手持ちバランス良く、古研ぎ身ながら現状でも御観賞頂ける状態です。はばき元少し上の平地に美観を損なう大きなフクレがあるため、長寸古刀にも関わらずお安く御紹介致しますので、是非この機会にご検討下さい。
居合の稽古演武々用刀として、打刀拵を新調してお使い頂くのも宜しいかと存じます。
※フクレを抑えることが得意な研師がおります。少し手をかけられると今よりフクレが目立たなくなるでしょう。
裸身重量756グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,160グラム。
刀 光玉 昭和十八年五月
刀 光玉 昭和十八年五月
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/574/00.html
兵庫県下よりうぶ出しの光玉刀です。平成20年に当店にて登録審査代行から研磨まで全てを行いました。市場に初登場の眼垢がついていないうぶ軍刀です。
刀身は無地肌。金具は「1054」刻印揃いの完全オリジナル。刀緒は房の一部に一本だけ傷みがあるものの、ほぼ未使用に近い保存状態。旧軍の軍装資料として大切に保存下さる方にお譲りしたい一刀です。
裸身重量770グラム。 拵に納め、鞘を払った重量1,107グラム。
関住兼則作 昭和十二二年十月日 ~刻印新資料となる一刀~
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/556/00.html
本名小島太郎。小島時二郎『兼道』との兄弟で、明治四十年五月(1907)に岐阜県関市長住町に生まれました。
渡辺兼永の門下となって日本刀鍛錬塾で学び、昭和44年2月7日に文化庁より作刀認可。新作名刀展で入選8回を受賞するなど、大東亜戦争時には陸軍受命刀工として活躍した昭和を代表する関鍛冶の一人です。
桜に「昭」の検査刻印は、昭和17~18年に名古屋陸軍造兵廠関分工場が「關」刻印を使用するようになって以降、内務省令によって打たれるようになったと言われていますが、本刀は昭和十四年の作にも関わらず、桜に「昭」の刻印が打たれていることから見て、この種の刻印の使用開始が数年遡ることを示す新資料として価値高い一刀ではないでしょうか。
或いは附属している末期型略式九八式軍刀拵から察するに、昭和十四年に打たれた無刻印の本刀を、軍刀として出荷するにあたって刻印を打ったものでしょうか。
いずれにせよ研究価値充分にあると思われますので、軍刀を研究されておられる方に、是非とも本刀と刻印の研究をお願いしたく思います。
裸身重量822グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,160グラム。