大磨上無銘(末備前) ~上研磨しあがったばかり~

大磨上無銘(末備前) ~上研磨しあがったばかり~
無銘(末備前)
– Mumei(Sue Bizen) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/726/00.html

末備前物と称される室町末期の備前物の中、祐定銘の作刀は多く、中でも与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉が有名です。刀剣の需要が多く求められた戦国期、備前刀は数多の戦に向けて数多く鍛えられ、そうした実用刀で俗名を銘切っていない末備前物を、数打と卑下する悪習が刀剣界にはありますが、粗製乱造されたわけではなく、俗名を銘切っていない作品の中にも、驚く程出来が良い作品が多々見受けられ、中には俗名個銘極めまで可能な出来優れた作も見られます。

この刀は大きく磨り上げられ、現在では無銘になっていますが、地刃の出来から察するに、元は在銘であったものと思われます。
杢目肌が良く練れて肌立ち、刃縁柾がかるところがあって乱れ映りが立ち、末備前の典型とも言える腰が開いた互ノ目乱れに丁子刃が交じり、焼き頭は鎬を超えんばかりに高く焼かれ、足・葉頻りに入り、砂流がかかるなど賑やかな出来口を示す逸品で、切先がやや延びた鋭い姿の中に末備前ならではの優雅な地刃を堪能できます。
当店買い付け時には薄らと錆に包まれていましたが、美術鑑賞用上研磨を施し、更には末備前の互ノ目と丁子を引き出すべく、古式の差し込み研ぎで仕上げております。

付属する九八式軍刀拵は、鞘に一部軽い凹みが見られるも、保存状態は良好であり、軍装資料としての価値も持ち合わせています。金具の通し番号を見ますと、鐔のみが213と刻印が異なりますが、鐔にガタつきは一切無く、切羽に開けられた僅かに傾いた中心穴と、鐔の中心穴は角度や大きさも合致している点から見て、後世のレストアではなく、製作当時のオリジナルで間違いないと思われます。
研ぎあげたばかりの清々しい末備前、是非この機会にコレクションにお加えください。

裸身重量616グラム。  拵に納めて鞘を払った重量941グラム。

則光 ~拵新調済み~

則光
則光
– Norimitsu –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/721/00.html

戦乱の世に鍛えられた所謂数打物と呼ばれる刀剣は、実用に支障がない鍛錬疵は問題無しとして納品されたと言います。
この刀もそういった戦乱期に鍛えられた実用目的の一振で、埋鉄や小疵が点在し、鎬地には撓えが多数見られ、杢目柾流れの地鉄は肌立って一部淡く映りごころもあり、刃文は砂流顕著にかかった互ノ目乱れを焼いています。

付属の拵は店主 町井勲監修の下新調しました武用拵で、気が利いた現代金具を用いるも、お求め易い低価格を実現すべく、鮫は親粒がない歯切れを短冊に張り既製品の鞘を転用するなどしてコスト削減に成功しました。
素銅切羽は既製品ではなく、職方による真面目な手造りの品で、手頃な価格がらも、目立たぬ箇所でしっかりと職人の技を活かしたものになっています。
※末備前は自身銘の他様々な銘切師によって銘切られていたため、本刀則光銘に関しては真贋保証はございません。

裸身重量750グラム。  拵に納めて鞘を払った重量979グラム。

無銘室町中期の片手打ち古刀 ~附 朱塗鞘打刀拵~

無銘室町中期の片手打ち古刀 ~附 朱塗鞘打刀拵~
無銘
– Mumei –
 
純然たる杢目鍛えに直刃を焼いた室町中期頃の片手打の古刀で、中心の形状などからも末備前辺りではないかと鑑られます。指裏元の方の棟角に刀疵が在り、実際に戦いを生き抜いた一刀です。
附属の朱塗鞘打刀拵は、突兵拵を思わせる大振りの鐺金具がついた丸型で、鞘の途中には胴金が付き、栗形と鯉口も宣徳(真鍮)にて一作で造られた、実戦想定の強固なる拵で、鐔も切羽も拵製作当時からのオリジナルで貴重。保存刀装審査を是非御受審頂きたく思います。
 
お求め易い低価格にて御案内致しますので、この機会にコレクションにお加え下さい。
 
裸身重量525グラム。  拵に納めて鞘を払った重量748グラム。

備州長船住勝光 ~町井勲監修 武用拵新調済み~

備州長船住勝光 ~町井勲監修 武用拵新調済み~
備州長船住勝光
– Bishu Osafune ju Katsumitsu –
 
二尺六寸七分余もある長寸刀の御紹介です。
互ノ目乱れを主体に随所に砂流が見られ、特に指表物打の出来が良いです。古研ぎ身につき、手入や経年によるヒケ、指裏に素人が細かい耐水ペーパー等で錆を除去しようとした痕跡があり、観賞刀としては美観を損ねるものの、焼刃等に問題は無く、再研磨で綺麗になります。
ご周知の通り、長寸の刀は古い時代に磨り上げられ、うぶの姿を留めているものは少なく、そのため長寸の古刀を探すのは一苦労するものです。
この刀は無鑑につき、銘の真贋保証は致しかねますが、長寸の古刀をお探しの方、また、長寸の武用刀をお探しの方にはうってうけの一刀で、手持ちバランスも非常に良いです。
 
附属の拵は町井勲監修にて一切の妥協を許さぬ拘りにて新調したもので、柄には微塵の捩れも無く、刀身と柄との芯もしっかりと出してあります。裏革にて捻り巻きにした手に馴染む柄巻きや、鮫は親粒を用いた腹合着(一枚巻き)、切羽はこの刀のためだけに造った銀無垢切羽で、鐔を外した状態で装着すると、ピタリと鐔の位置で止まります。拵を新調するにあたり銀はばきも新調しました。かなりのコストをかけた武用拵の逸品、是非この機会にお求め下さい。研磨に関する御相談もお気軽にどうぞ。
 
裸身重量761グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,017グラム。

大磨上無銘(末備前) ~菊花図揃の黒蝋塗鞘打刀拵入り~

末備前
無銘(末備前)
– Mumei(Mumei Sue Bizen) –
 
末備前物と称される室町末期の刀工中、祐定銘の作刀は多く、中でも与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉が有名です。刀剣の需要が多く求められた戦国期、備前刀は数多の戦に向けて数多く鍛えられ、そうした実用刀で俗名を銘切っていない末備前物を、数打と卑下する悪習が刀剣界にはありますが、粗製乱造されたわけではなく、俗名を銘切っていない作品の中にも、驚く程出来が良い作品が多々見受けられ、中には俗名個銘極めまで可能な出来優れた作も見られます。
 
この刀は大きく磨り上げられて無銘となっていますが、杢目肌判然と肌立ち、末備前らしい腰開きの互ノ目丁子乱れを焼いた作品。刃中は地鉄の柾気に影響され、随所に砂流や金筋が見られ、飛焼交じり、葉頻りに入った覇気ある出来口。帽子は大きく延びて豪壮。元はかなりの長寸刀であったことが窺がえます。
 
附属の拵は縁頭と栗形が一作で、目貫や鐔、そして切羽に至るまでも全て菊花図で統一された高級品。元の所有者であった士の本刀への愛着と拵への拘りが感じられます。更に注目したいのは鐔の中心穴への加工。目に付かないこうした陰の部分にも菊花をイメージした鏨跡が見られます。
是非この拵にも保存刀剣鑑定書刀装の鑑定書をお付け頂き、末永く後世に伝え遺してください。
 
尚、本刀は当店にて美術観賞用上研磨を施しました。研磨代を考慮しますとほぼ利益はございませんが、愛刀家の皆様にご負担なく末備前の出来をご堪能頂ける様、採算度外視しました価格にて御案内致しますので、どうぞ前向きにご検討ください。
 
裸身重量735グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,012グラム。

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/151/00.html

 

祐定と共に末備前を代表する清光の天文二年の年紀入りの短刀です。
地鉄にはほのかに映りごころも現れており、焼刃はしっかりとあって、刃中の働きも楽しめる出来口ではありますが、惜しいことに鍛錬疵が目立ちます。
当店にてうぶで買い付け、登録の手続きから研磨まで全ての作業を行いました。安い研磨ではありますが、コストは相当にかかっているものの、美観を損なう疵があることから赤字覚悟の低価格で御案内致します。末備前と清光の参考品として御所持頂ければと思います。
※埋鉄を施し、もう少し良い研磨を施すことで、かなり見た目が変わるかと思います。ご興味ある方は御相談下さい。

裸身重量223グラム。

刀 備州長船祐定 天正二年八月日

刀 備州長船祐定 天正二年八月日

刀 備州長船祐定 天正二年八月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/584/00.html

 

末備前物と称される室町末期の刀工中、祐定銘の作刀は多く、中でも与三左衛門尉、源兵衛尉、彦兵衛尉が有名です。 刀剣の需要が多く求められた戦国期、備前刀は数多の戦に向けて数多く鍛えられ、そうした実用刀で俗名を銘切っていない末備前物を、数打と卑下する悪習が刀剣界にはありますが、粗製乱造されたわけではなく、俗名を銘切っていない作品の中にも、驚く程出来が良い作品が多々見受けられ、中には俗名個銘極めまで可能な出来優れた作も見られます。

杢目肌が柾に流れ、淡く映り立った地鉄に互ノ目を焼いた末備前らしい出来口を示す本刀は、大阪の旧家から出たうぶ出し品で、薄っすらと錆に包まれていた状態のものを、当店にて上研磨、白鞘、銀はばき、銀切羽、拵の補修、保存刀剣審査等、全ての諸工作を行いました。それらコストの関係もあって、割高に感じられるかもしれませんが、同じ諸工作を個人で行いますと、ゆうに40万円を越えますので、それらを考えますと大変お買い得です。一切手をかける必要がない真面目な年紀入り祐定を、是非この機会に御入手下さい。

大東亜戦争時、家伝の祐定を軍刀として携えたため、柄頭付近に猿手鐶が取り付けられています。野戦用革覆は当店にて取外し、国産本漆にて傷んでいた箇所は全て補修済み。研磨は日本美術刀剣保存協会主催のコンクールで入賞を果たす名手による上研磨です。

裸身重量735グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,078グラム。

刀 備州長船宗光

刀 備州長船宗光

刀 備州長船宗光

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/579/00.html

 

備前の宗光は同銘が数代続いており、この刀は後代宗光と極められています。兄勝光との合作刀も数多経眼される宗光は、坂本竜馬の愛刀(勝光宗光合作)としてもその名を知られる末備前の名工の一人で、古来より「二本樋の刀に鈍刀無し」との言葉があるように、この刀も元先の差が開いた上品な造り込みで、淡く映りごころがある地鉄に互ノ目を焼き、刃縁には砂流が顕著に見られ、湯走風の刃や、大粒の沸が頻りに付いた箇所があったりと、地鉄に絡んだ働きが豊かに見られます。

4月末日までは期間限定特別価格で御案内致します。5月以降はこの価格では販売できませんので、特価期間ご案内中にお急ぎお求め下さい。

裸身重量605グラム。

伝 備州長船清光 ~町井勲監修 本造り武用拵新調済み~

伝 備州長船清光

刀 無銘(伝 備州長船清光)

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/560/00.html

 

室町時代後期の備前長船の刀工、及びその作刀を総称して末備前と呼称します。中でも清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉などの俗名を冠する刀工の存在が確認されており、祐定、勝光、忠光と共に末備前を代表する刀工の一人として著名で、比較的直刃の作刀が多く残されています。

柄は散逸し、古い塗鞘のみが残されていた本刀を、当店々主町井勲監修の下、気が利いた現代金具を用い、真面目な武用拵を誂えました。
柄は親鮫をぐるっと一枚に腹合着せとし、銀はばきを新調。既製品の安価な切羽が用いられることが多い昨今において、本刀に合わせて手造りした銀切羽を誂えましたので、しっかりと納まり見た目にも清々しい拵に仕上がっています。

古研ぎ身につき、細かいヒケや変色程度の錆が部分的に見られますが、現状でも地刃はご観賞頂けます。居合の形稽古等、存分にお使い頂きいた上で、改めて再研磨を施し、観賞用とされても良いでしょう。手持ちバランスも良いお薦めの一刀です。

裸身重量714グラム。  拵に納め、鞘を払った重量961グラム。