無銘 ~乱れまくりの覇気溢れる一刀 町井勲監修による研磨・拵新調済み~

無銘 ~乱れまくりの覇気溢れる一刀 町井勲監修による研磨・拵新調済み~
無銘
– Mumei –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/720/00.html

反り程よい上品な姿。小板目肌柾流れの肌立った地鉄に、互ノ目や互ノ目丁子が暴れに暴れ、大きな飛焼を随所に配して皆焼風となり、砂流や金筋顕著に現れた作品。
その独特なる暴れた刃文故に、古くは相州貞宗として伝来してきた一刀で、兵庫県下の旧家よりまとめて刀剣類を買い受けた際には『相模國鎌倉住貞宗作』と銘が入っていました。出来が面白い作品なので、保存刀剣審査等で本来の流派・作者に極められるよう、当店にて銘を消して無銘に致しました。

古い白鞘に納まり、薄錆に包まれていた本刀を、美術鑑賞用の差し込み研磨を施し、銀はばきと拵を店主 町井勲監修の下で新調致。
拵下地は本刀のためだけに職方が丹精込めて造り上げたもので、廉価な既製品合わせ鞘の代用ではありません。金具はデザイン性の良い波金具の三所を用い、波(水)に縁ある図柄として、魚(鯉)図目貫と橋に水車図透鐔にて統一性を持たせ、柄は親鮫による腹合着(一枚巻き)で、柄巻きは薄茶色の裏革にて巻きあげました。
表記価格だけを見るとお高く感じられるかもしれませんが、個人で同じ諸工作を施すことを考えれば絶対にお買い得です。
店主 町井勲監修の実用兼美の本格的な拵と、研ぎ上がったばかりの派手な地刃をご堪能下さい。
※白鞘に納められる際には古い方のはばきを装着してください。古い白鞘ですので刀身は拵の方に納めたまま保管されることをお勧め致します。

裸身重量603グラム。  拵に納めて鞘を払った重量839グラム。

無銘(平高田) 皆焼刃見事な一刀

無銘(平高田) 皆焼刃見事な一刀
無銘(平高田)
– Mumei(Taira Takada) –
 
豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で、武用刀として数多の武将に愛用されました。
 
この刀は日本美術刀剣保存協会に於いて平長盛と極められた一刀で、特筆すべき鍛錬疵は無く、大磨上ながらも元先の差が開いた上品な姿で、匂口は深く、小乱れとなり、物打より先は皆焼となった覇気ある作品です。
 
裸身重量757グラム。