無銘(藤原高田)

無銘(藤原高田)
無銘(藤原高田)
– Mumei (Fujiwara Takada) –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/725/00.html

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降、藤原姓を銘切るようになってからは藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。

この刀は大きく磨り上げられて無銘になっているも、延びごころの切先が鋭さを感じさせ、緻密に練られた杢目肌に小沸本位の明るく冴えた直刃を焼いた作品で、特筆すべき鍛錬疵は無く、綺麗な作品ではありますが、帽子の焼きが甘いためか、横手すぐ下から匂口の繕いが見られます。
付属の拵は柄の痛みが激しく、金具も欠損していたため、当店にて本格的な柄を新調致しました。当然ながら親粒を有した鮫の腹合着(一枚巻き)とし、柄は濃い緑色の裏革にて巻きあげています。小柄と笄は現代物ではございますが添えさせていただきましたので、雰囲気が良く、床の間飾りとしても最適です。※小刀は付属しません。
越前住記内作の在銘鐔が添えられ、小柄笄櫃と返角が設けられた武士の正式な登城指の一刀。是非この機会にお求めください。尚、鐔には当店にて責金を施しておりますので、しっかりとしており鐔鳴りも致しません。
※鐔の小柄笄櫃穴に手を加えますと、スムーズに小柄と笄の脱着が可能になります。

裸身重量631グラム。  拵に納めて鞘を払った重量913グラム。

脇指 豊後高田住藤原行光

脇指 豊後高田住藤原行光

豊後高田住藤原行光

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/356/00.html

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。

この脇指は俗名を仲間勘左衛門と称した行光による、小板目杢交じりの地鉄に、小湾れ調子に互ノ目を交えた刃を焼いた作品。中心の状態も良く、力強く切られた銘の“豊”の第一角から二角にかけて、流暢に丸みを帯びた鏨使いが、子の行光(後熊本へ移住)と異なります。
行光は藤原高田一派の中でも名が通った刀工ではありますが、本刀には表裏に埋鉄があるため、入手しやすい御手頃な価格で御紹介致します。

附属の拵は近代に製作されたものですが、裏革の柄巻きは手にしっくりと馴染み、茶系の桜皮塗と茶蝋塗を塗り分けた粋な仕立てです。

裸身重量451グラム。  拵に納めて鞘を払った重量707グラム。

脇指 無銘(藤原高田) ~身幅広い豪壮な一刀~

脇指 無銘(藤原高田)

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/345/00.html

 

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。
古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。
この脇指は身幅が広く、切先がやや延びた豪壮な造り込みで、刀樋に添え樋をあしらった手の込んだ作品で、良く練れた地鉄には一切の破綻がなく精美で、一見単調な直刃に見える匂口には、随所に鼠足が見られ、高田派の作の中ではかなりの上出来。銘を切らなかったのは、刀工の作品に対する不満足からではなく、高貴な方からの注文に対し、銘を切るのを憚ってのことかと推測されます。
古研ぎ身ながらも手をかける必要はなく、研磨状態は良好ですが、刀身中央に刃先を何かに当ててしまったことによる、極小の刃毀れがございます。

裸身重量490グラム。