刀 高田住貞行

刀 高田住貞行

刀 高田住貞行

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/599/00.html

 

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、筑前左文字系の友行を祖とします。古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。
作域は広く、相州伝や美濃伝、匂い本位の備前伝など多彩にこなします。

この刀は元先の差が開いた優しい姿に、直刃を焼いた作品で、一見単調な直刃に見えるも、刃縁に細かな働きが見られ、刃縁よく沸づき、長い金筋を携えた魅力ある出来口を示しており、手持ちバランスも好ましく、居合等片手での操作に真向きの良刀です。

附属する拵の鞘は痛み少なくコンディション良好。鞘等の消耗品は年々その姿を消す一方ですので、本刀を居合のお稽古にお使いになられることを考えておられる方は、文化財保護の観点からも、新たに鞘を新調されてからお使い頂きますよう御協力をお願い致します。

裸身重量636グラム。  拵に納めて鞘を払った重量857グラム。

刀 無銘(平鎮教) ~名物、権藤鎮教の作者~

刀 無銘(平鎮教) ~名物、権藤鎮教の作者~

刀 無銘(平鎮教) - Mumei(Taira Shigenori) –

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/593/00.html

 

平鎮教は天文頃に初代、天正頃に二代が活躍しています。本刀は代別には至っていませんが、日本美術刀剣保存協会による鎮教極めの一刀。
鎮教は黒田家の名物薙刀、権藤鎮教の作者としてその名を知られる豊後高田派の名工。
本刀は元先の差が開いた優雅な姿を杢目鍛えで鍛錬し、飛焼を交えた激しい乱れを元に焼き、上に行くにしたがって互ノ目丁子が大人しくなり、刃縁は地鉄に絡んで砂流や足、葉、蛇の目を交えた賑やか且つ古美な出来口となっています。
現状古研ぎでヒケあるも、地刃の観賞に支障はありませんが、再研磨で物打から帽子の下地を整えれば、更にキリッとした姿をお楽しみ頂ける事でしょう。
附属する拵の縁金具は吉久在銘で、花を題として纏められた上品な品です。

裸身重量726グラム。  拵に納めて鞘を払った重量959グラム。

脇指 豊後高田住藤原行光

脇指 豊後高田住藤原行光

豊後高田住藤原行光

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/356/00.html

豊州高田派は、豊後国高田地区(現大分市鶴崎近辺)で栄えた刀工一派で、古刀期の作に平姓を銘切るものが多いことから、それらを平高田と称し、新刀期以降は藤原姓を銘切るようになったことから、藤原高田と汎称します。古来より実用刀としての評価が高い一派で武用刀として数多の武将に愛用されました。

この脇指は俗名を仲間勘左衛門と称した行光による、小板目杢交じりの地鉄に、小湾れ調子に互ノ目を交えた刃を焼いた作品。中心の状態も良く、力強く切られた銘の“豊”の第一角から二角にかけて、流暢に丸みを帯びた鏨使いが、子の行光(後熊本へ移住)と異なります。
行光は藤原高田一派の中でも名が通った刀工ではありますが、本刀には表裏に埋鉄があるため、入手しやすい御手頃な価格で御紹介致します。

附属の拵は近代に製作されたものですが、裏革の柄巻きは手にしっくりと馴染み、茶系の桜皮塗と茶蝋塗を塗り分けた粋な仕立てです。

裸身重量451グラム。  拵に納めて鞘を払った重量707グラム。