相模國住靖要作 昭和四十八年五月吉日 ~誉れ高き靖国刀匠の作品~

相模國住靖要作 昭和四十八年五月吉日 ~誉れ高き靖国刀匠の作品~
相模國住靖要作 昭和四十八年五月吉日
– Sagami no kuni ju Yasuaki –
 
本名、増田要。大正4年1月10日栃木県生まれ。神奈川県茅ヶ崎住。元東京九段靖國神社内日本刀鍛錬会刀匠、昭和19年元陸軍大臣杉山大将より「靖要」を受銘した靖国刀匠12人の1人で、靖國神社奉納刀、陸海軍の軍刀を鍛錬しました。戦後は昭和28年より作刀を再開し、新作刀展では優秀賞を含む数々の賞を16回受賞しています。
 
この太刀は元先の幅差頃好く開き、切先やや延びごころ。太刀としては反り浅目で、打刀として用いることができる姿。地鉄は小板目が良く寝れて詰み、地沸付いて地景入り、刃文は匂口明るい直刃調小乱れで、刃中には足が頻りに入り、細かな砂流がかかり、一際長い金筋が見られ、鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返っています。
惜しいことに佩裏はばき上2cmほど上の刃縁に小さな鍛え疵があります。それ以外は研磨状態も悪くはなく、美術鑑賞刀としても、武用刀としても申し分ない出来口を誇る一刀です。
 
刀心ならではのお得な分割でのお支払い方法もございますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
 
裸身重量828グラム。

【靖国刀】靖延 昭和十五年十二月吉日

靖延 昭和十五年十二月吉日

【靖国刀】 靖延 昭和十五年十二月吉日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/555/00.html

 

靖延は池田靖光の門人で、昭和8年の日本刀鍛錬会の開設の年より昭和20年の終戦まで鍛錬会に在籍した靖国刀匠の一人です。

靖延(やすのぶ)
村上靖延 本名 円策 山形県出身 明治40年4月24日生まれ
履  歴 昭和8年12月15日 池田靖光の先手として入会
昭和14年1月11日 板垣征四郎陸軍大臣より刀匠銘靖延を授名
昭和20年8月15日 終戦 退会
主な作品 昭和14年2月 靖国神社奉納刀
昭和14年3月 後鳥羽院七百年祭奉賛会奉納刀
主な賞暦 昭和19年12月 陸軍兵器行政本部主催第2回陸軍軍刀展覧会会長賞


※トム岸田著 「靖國刀」より引用。

「靖国刀」(yasukuni_tou)
昭和8年7月、当時の陸軍大臣:荒木貞夫が有事に際した陸海軍将校同相当官の軍刀整備の為に日本刀鍛錬会を組織しました。東京九段・靖国神社境内に鍛錬所を設けたところから「靖国刀」と呼称され、それに従事した刀匠を「靖国刀匠」と称します。
創設には後に主事となった海軍大佐:倉田七郎らが尽力し、草創期の主任刀匠として宮口靖廣、梶山靖徳、池田靖光などがいます。
鍛錬会では、主として通常の軍刀の製作や陸海軍大学校の成績優秀な卒業生に贈られた御下賜刀(所謂恩賜の軍刀)などの製作を行い、終戦により同会が解散するまでに約8100振の刀を製作したといわれ、現在でも鍛錬所の建物は靖国神社境内に残っているものの、内部は改装されて茶室になっています。

裸身重量622グラム。拵に納めて鞘を払った重量1,010グラム。