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◆ 修心流居合術兵法 修心館
修心流居合術兵法 修心館は、創流者・町井勲が館長を務める居合術道場です。
見た目の美しさばかりを競う現代居合(居合道)とは一線を画し、身体本来の動きと古武術としての本来あるべき居合術の姿を追求し、習得することを目指しています。

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剣の術理を体術に活かす ~居合柔術~


昨日は東京道場直伝稽古を終え、勝虫帰りで大阪豊中岡町道場定例稽古へ。
稽古場に到着したのが20:30頃だったので、着替える間を惜しみ洋服のまま指導。

稽古課題は居合柔術

上に掲げる動画は、袈裟斬りを体術に応用したもの。
後半はそれを寸勁の要領で片手で行っています。

剣の術理と柔術の術理は同じなのです。
居合は刀がなければ何もできないと言うイメージを払拭し、非力な女性や子供達にも、空手や柔道、合気道に引けをとらぬ人気武道にしたいものです。

不動之構(ふどうのかまえ)

英信流や夢想神伝流を嗜まれる方なら御存知のこの構え
不動之構
修心流居合術兵法ではこの構えを“不動之構(ふどうのかまえ)”と呼んでいます。

この構えは中伝立膝之形の中でしばしば見られるもので、写真のような形は一瞬しか見られません。
この不動之構、案外ぞんざいにされがちで、この構えの意味や理合を御存知の方は、今では少なくなっているのではないかと思うほどです。
他者の演武を見ると、肘や手首を曲げた状態で、小さくさっとこの形を一瞬とられる方が多く、何も知らない者から見ると、小さく動く分、所作は速く見えるものですが、実戦においては間違った速さであり、容易に第三者に腕を掴まれ崩されてしまいます。

私が英信流修業時代に教わったのは、柄を取りに行く左手に自然と柄が当り、パチン!と大きな音が鳴るような腕捌きでした。
静けさの中で響くこのパチン!と言う音は、演武大会においても審判の眼を惹き、観客からも静かな歓声があがったものです。

見た目にもカッコいい!
大会でも上位を狙える!

でも、これもまた実戦においては無意味な腕捌きなのです。
今の私の不動之構は一切音が鳴りません。非常に静かなものです。
人に見せるための居合ではないので、それで良いのです。
また、それが理に適っているのです。

ここでは詳細を記しませんが、稽古にあしげく通う門弟達は、その意味を知り、その捌きを求め、今夜も稽古に集中していました。
凡そ40分間程でしょうか。ひたすらこの不動之構ばかりを今夜は徹底して稽古させました。
刀を頭上に掲げる。ただそれだけの所作に40分。それでも完全に会得はできません。
非常に難しい。
だからこそ居合は奥が深く、探求し甲斐があるのです。

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不動之構(連写)
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不動之構

レーザービーム投石部隊


野球に全く興味がない私は、イチロー選手がどのような活躍をするのかすら知りませんでした。
先日渓流詩人さんのブログで上に掲げた動画が紹介されており、見るなり唖然となりました。

強い肩
正確なコントロール

動画を見て一番に思ったことは、戦国時代の足軽投石部隊のことでした。
講談や時代劇の影響で、日本人は白兵戦志向と考えられがちですが、実は遠戦志向であり、戦の勝敗は弓と鉄砲、投石で決まったと言われます。
太刀や刀を抜いて戦うことは珍しく、槍や薙刀を含め、刃物による白兵戦は4~6%程度だったと言われます。

中でもあまり知られてはいませんが、戦では投石が多く行われ、それこそメガーリージャー並みの強靭な肩を持つ足軽で編成された投石部隊の活躍は凄まじかったものと思います。
武器となる石つぶてはどこにでも落ちており、調達に苦労することはなかったことでしょう。

イチロー選手の動画を見て、遠いところから、兜首目掛けて正確に石を投げる投石部隊足軽の姿を容易に想像することができます。
音も立てずいきなり石が飛んでくる…
食らえば骨折や脳震盪は免れないことでしょう。

ただ、あまりにも地味すぎるため、講談や時代劇では取り上げられ、語られることもありません。