小川金之助先生の軍刀

あれからずっと後悔の念が頭をよぎっています。

私は引っ込み思案なところがあり、人にえらく遠慮する傾向があります。

そのため今回、絶対に逸散してはいけない小川金之助先生親子の軍刀を逸失させてしまう事態に陥ってしまいました…

なぜ頻繫に連絡をしなかったのか?

今となっては毎日でも連絡すべきだったと悔やまれるのですが、逸散してしまったことを知るまでの私の中では、いずれ生前遺産整理する際には、口約どおり私に譲って頂けるという小川さんに対する信頼と共に、「まだ生前遺産整理はしないのか?」と催促するような失礼な連絡を取りたくなかったからに他ならない。

ただ、毎年年賀状は差し上げており、その中に刀に関する記述もしていたので、それをご遺族が気付いてくれていればと悔やまれてならないのです。

ここ数日、夢にまで出てくる小川金之助先生親子の軍刀。

引っ込み事案な私の性格のために、貴重な武術史資料が逸散してしまったこと、本当に悔やんでも悔やみきれません…

 

生前、金之助先生のお孫さんが私に

「私には息子が居らず、娘二人だけだから、私が死んだらきっとこれらの刀を、価値も知らずわけもわからない骨董屋に手放してしまうだろう… 逸散させないように町井さんにいずれこの軍刀も託したい。」

と仰っていました。

口約は時期が来れば家族にも伝えると言われていたのですが、その約束が成されなったのは、恐らく、急に体調を崩されたからではないかと思います。

故人には申し訳ないのですが、形見として暫く手元に置いておく… と言った考えを捨て、あの時私に他の刀と一緒に託して下さっていれば、小川家の名刀達は失われずに済んだのです。

そして私にもその罪はあり、失礼を省みず、早く譲るよう催促を頻繫にしていれば、逸散を免れることができたかもしれません…

ただただ残念で仕方ありません…

 

7年前に時間を遡ることができたなら…

 

どんな些細な情報でも構いません。

小川金之助先生親子の軍刀について、情報をご存知の方、ご教授下さい。

平成23年5月、京都の小川家から軍刀二振と白鞘入りの刀(私が研磨した作品です)を買い取られた業者の方、このブログをご覧になられていましたら、私へ至急御連絡下さい。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です