修心館大阪豊中岡町道場定例稽古(2016年8月13日)

お盆ということもあって参加者は二名のみでした。

この日の前半は、居合形全てを抜かせました。
課題は奥之抜。
同じ形でも初伝之抜、中伝之抜、奥伝之抜ではそれぞれ身体捌きが異なって見えます。
やっていることは全て同じなのですが、奥伝之抜になると所作が省略されていくわけです。
当然ながら納刀も全て奥納刀となります。

ネットに掲載されている奥納刀を見るに、とてつもない勘違いをされていらっしゃる方が多いように見受けられます。
納刀時、腕に触れ始める部分がはばき元であるのを初伝の納刀、中程になるのが中伝の納刀、物打辺りになるのが奥伝の納刀と言う様に修心流では指導しています。
この奥納刀を勘違いされている方の殆どが、手首だけをくるっと返し、切先を鞘に納めるというものなのですが、私はこれを奥納刀とは認めません。理に適っていないからです。

抜刀と納刀は同じものであるべき

との古の教えがありますが、果たしてこの真意を知る居合家はどれほど居るのでしょうか?
その答えに関して、今回の記事には記しませんが、常に己が不利な状況下にあって納刀の稽古をしてみれば、自ずと答えは出てくるものです。

後半は私が創案編纂した組居合居業之部を一人で抜かせました。
この組居合居業之部、単独で抜かせてみると傍から見て何を稽古しているのかさっぱり解りません。そこがまた面白い。

一通り抜かせた後は二人一組で組居合立業之部を一通り稽古。
毎回門弟達に教えながら、自分自身新たな発見があるもので、日々修心流の術理は進化しています。

ちょっとした身体使いを意識するだけで、大きく業が活かされる様に門弟達も驚いていました。
たった二時間の稽古では物足りなさを感じる充実した稽古ができました。

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